第27回】27 先々を見通す力

佐藤航陽(メタップス代表取締役CEO)

“自由人”が行き着いたAI時代の先端 「東京の常識に染まらず、固定観念に縛られなかった」。福島の地元ネットワークの中で、高校まで都心から離れて育った履歴が佐藤航陽の自由な発想力や生き方を支えた一要素に映る。ビッグデータ解析やオンライン決済サービスを手掛ける現在のメタップスの前身企業を約10年前に設立。今ではAI(人工知能)活用の分野でも、時代の先端をひた走る存在となった。

さとう・かつあき(30歳)/福島県生まれ。2006年、早稲田大学法学部に入学。1年時に休学届を出した後中退。当初授業料用だった150万円を原資に07年、イーファクター(現メタップス)を創業。11年にシンガポール子会社を設立後、米国や中国などにも進出。

 そんな佐藤は福島で生まれ、3人兄弟の末っ子として母子家庭で育った。母のルールは「自己責任」。何をするのも自由だが、結果も自己責任で、自ら考え動く姿勢が定着した。

 裕福でない家庭環境では、日銭を稼ぐのも自由を広げる行為の一つ。中学生から、服を安く仕入れて売る自己流の商売を始め、時には100万円を売り上げた年もあったという。

 大学進学時は法曹の道を志したが、世の中を大きく変えていきたい気持ちが強くなり、当時手持ちの150万円を元手に起業の道へ突き進んだ。

 佐藤が挙げる自身の強みは「先々を見通す力」。起業時も徹底的に世の流れを見極め、結果的に小資本で世界と戦えるのはIT(情報技術)だと分析し、当初はメールもろくに打てない状態からプログラミングをほぼ独学で身に付けた。「慣れが怖い」と話す佐藤は常に時代の先を読み、進化しながら世界に挑み続ける。

Photo by T.S. ※ 『週刊ダイヤモンド』2017年4月22日号より転載



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