僕の友達は5人以外にいません。SMAP最高」

28年間のSMAPの活動とその思いを、数々の言動から振り返り、幼少期から三十代に至るまでのファンの女性の28年の歴史と共に纏めあげ、「アイドルとは、ファンとは何か」を問い直すアイドルとファンのノンフィクション書籍『SMAPと、とあるファンの物語』。本書を公開する連載、40回目。成熟を迎えてもなお、「挑戦」を選ぶSMAP。挑んだのは27時間テレビ、そして最高で最高のエンターテインメントショー。しかし、その先に訪れたのは――。

 SMAPメインの27時間テレビが放送されたのは、まだあのいいともグランドフィナーレの余韻がテレビに残る2014年夏のことだ。

 時期を同じくして中居がよく言うようになっていた言葉がある。

「年齢を重ねると、やっぱり新たな可能性は狭くなってきてるとも思うけど、メンバーみんなそれぞれ、自分は新たに何ができるか、考えてるんじゃないかな」

「〝初めてのことをやる勇気〟を、いつまでも持つグループでありたい」

 この27時間テレビの2014年をもって、SMAPはついにメンバーのほとんどが40代へと突入する。

 しかしさらなる成熟に向かうそのタイミングでグループはあえて、挑戦を選んでいた。

 それは新鮮で未知数のエンターテインメントであると同時に、SMAPにとってもこのままSMAPとして生きていく、その覚悟の意思表示の場だったのかもしれない。

 番組では5人はそれまでタブーとされていたものに、自らの言葉をもって向き合った。メンバーの脱退、視聴率への恐れ、不祥事による活動自粛、そしてグループの解散。

 途中には解散説をテーマにしたフェイクドキュメンタリーも放送され、その劇中で香取はこんなことをつぶやいていた。

「SMAPじゃなくなったら、僕は誰になるんだろう」

 しかし不安と孤独をともに耐え抜いた2014年のSMAPは、もうすでにその答えを知っている。

 だからこそ彼らはあの日、それが何であるかをテレビ画面に映し出そうとしたのだ。

 SMAPが番組のフィナーレを飾る45分間のノンストップライブの最後に選んだのは1991年のデビュー曲『Canʼt Stop!!―LOVING―』、そして限界を超えた先に、メッセージは待っていた。

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SMAPとそのファンの物語—あの頃の未来に私たちは立ってはいないけど

乗田綾子

転校を繰り返し、不登校にもなってしまった。思い焦がれた上京は、失敗した。願ったとおりの現実を生きるのは、難しい。だけど――。小学校低学年から30歳に至るまで、とある女性の人生にずっと寄り添っていたのは、親でも彼氏でもなくアイドルだった...もっと読む

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コメント

smarashic 「 僕の友達は5人以外にいません。SMAP最高」 https://t.co/2a9EK0IErY 3年弱前 replyretweetfavorite

Akiko0709 とうとうあの騒動がやってきた…あわわ… 3年弱前 replyretweetfavorite

smaplove160818 https://t.co/KhlmFQcL7Q 3年弱前 replyretweetfavorite

ara13767 #スマートニュース #SMAP #新しい地図 3年弱前 replyretweetfavorite