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こんにちは、きのコです。
皆さま、今年もよろしくお願いします。
2018年最初の記事ということで、まず初めに2017年のポリアモリーに関する話題をちょっと振り返ってみましょう。 去年は、「ポリアモリー」という言葉がメディアで取りあげられることが多かったように感じます。 たとえば、ユニット「叶姉妹」の叶美香さんが自身のブログで、叶恭子さんがポリアモリーであることを綴り、話題になりました[※]。
※「ポリアモリー」という愛❤️のかたち✨✨
今まで、芸能人がポリアモリーについて語ることはあっても、自らがポリアモリー当事者であると公表することはなかったと思うので、これは私にはとても印象的な出来事でした。
他にも、著名なカウンセラーの夫婦がポリアモリーな関係をもっていることをそれぞれのブログで公表し、テレビにも出演したり[※]。
※夫に彼女ができまして
※ポリアモリー 〜 僕は妻と恋人を愛して生きていく [ライフスタイル]
このように、世間に知られている人々がポリアモリーをオープンにすることで、ポリアモリーという概念が広まってきているのではないかという気がします。
私がポリアモリーであることをオープンにする理由
私自身は5年以上前から、ポリアモリーであることをネット上で発信しています。
なぜ、ポリアモリーであることをオープンにするのですか?とよく問いかけられます。「別にオープンにする必要ないじゃん。当事者同士だけでうまくやってればいい」と言われることも。
あるいは、「私もポリアモリーですが、周りにオープンにしたほうがいいでしょうか?」と訊かれたり、「あなたみたいに堂々とオープンにできない自分が恥ずかしい」と言われたりします。また近ごろ「世界を変えるためにはポリアモリー当事者が声を上げるべき」という意見を耳にすることもあります。
私がポリアモリーであることをオープンにしている理由は、突き詰めていえば、自分自身の生きやすさのためです。オープンにしていることで、他のポリアモリー当事者や、非当事者であってもポリアモリーに興味がある人たちと、たくさんのつながりを得ることができています。
これはポリアモリーに限った話ではないのですが、「私はこんな人間です」というのをオープンにしていると、共感する人や同じような人が近づいてきやすくなるものです。もちろん、時には心無い人がわざわざバッシングしに来ることもあるのですが、そういう人は意外と少なく、大抵の人はこちらに見えないところで陰口をたたく程度です。そして、そのような陰口は得てして、私を再起不能なまでに傷付けたりする力など持っていないものなのです。
ポリアモリーであることをオープンにしていてよかった、とつくづく思うのは、「ポリアモリーという概念を知ったことで生きやすくなった、救われた」と言う人たちに出会った時です。
私自身は「救ってあげよう」などと大上段に構えて活動をしているわけではなく、気の合う友達ができたらいいな~くらいの気持ちなのですが、自分自身、初めてポリーラウンジに参加(運営ではなく、いち参加者として)した時に感じた「自分だけじゃなかった」「救われた」という気持ちは、今でもポリーラウンジを運営していく何よりのモチベーションになっています。
誰もが世界に公表するべき、とは思っていない
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