「シェフズテーブルまでのアプローチはまるでランウェイ!」、「外資金融マンの寝酒はプレミアムテキーラ」、「次の予約もその場で取る、それが『港区ドリーマー』のルーティーン」
秀逸なキャッチコピーを楽しめる雑誌といえば、「ガイアが俺にもっと輝けと囁く」でおなじみの『MEN’S KNUCKLE』が有名。だが、同じ意味で記者が最近注目しているのが『東京カレンダー』という雑誌。冒頭のコピーは同誌最新号の特集「港区の優越」から一部抜粋したものである。
竹ノ塚のリトルマニラに集うおっさんたちが、フィリピンパブ嬢のドリンクおねだりにしわくちゃの1000円札を出すか出すまいかの攻防戦を繰り広げているのと同様、見栄と愛憎の消費合戦はどの階級にも存在していることがよくわかる。自分の懐具合と相談しながら、遊ぶお店のランクを選ぶのが常だが、ときには背伸びして“上の階層”を覗きたくなる夜もある。そんな思いに駆られる僕が向かったのは、今年6月にオープン、募集キャストの時給設定が高いことで業界の噂になった、六本木の高級ニュークラブである。
庶民派記者にとって高級店のハードルは?
お店のメインフロアは5階にあるが、4階には個室も完備。2フロアを利用した立体フロアは六本木高級店のスタンダードといえる cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。