お掃除は、①適当に ②できるところまで ③決意しないでやる。

大病院で感染予防のプロとして清掃責任者を30年間務めてきた松本忠男さん。前回の連載で、ある病室のおばあさんのベッドが空になっていた理由とは――。実は「正しい」と思っている掃除の方法が、かえって菌やウイルス、アレルゲンをまき散らしているケースも少なくないのだとか。松本さんの新刊『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』から、家でかかりやすい病気を減らし、かつ続けやすい掃除のコツを教えてもらいました。

「病気を防ぐ掃除」は続けやすさが第一

後日、おばあさんの娘さんから「松本君、毎日お掃除してくれてどうもありがとう。いままでお世話になりました」と、一通のお手紙をいただきました。あとから、おばあさんが「MRSA感染症」で亡くなったと聞き、愕然としました。

MRSAは、人の鼻や口などに普通に存在する黄色ブドウ球菌の一種です。ただし、一般的な黄色ブドウ球菌との大きな違いは、細菌を殺すための薬(抗生物質)に対する耐性があるということです。健康な人であればその免疫力によって駆除することができますが、免疫力が極端に落ちた入院患者の方にとって、自力で駆除することも薬に頼ることもできず、命取りになるケースが珍しくありません。

この細菌は、空気や床、保菌者が触れたドアノブ、手すりなどを介して感染が広がっていきます。つまり、清掃で感染対策を徹底しなかったために、おばあさんは亡くなってしまったのです。

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健康になりたければ家の掃除を変えなさい

松本忠男

アレルギー、感染症……その不調、間違った掃除が原因です!!◎もっともインフルエンザに感染しやすい部屋は「寝室」◎「トイレのホコリ」の中で、菌は約10倍繁殖する◎「花粉」の季節に玄関をホウキで掃くのはNG◎間違った方法で風呂場を掃除する...もっと読む

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コメント

3839Ay https://t.co/RtYB8n1IbV 今日はふとん干したっヽ(•̀ω•́ )ゝ✧ 1年以上前 replyretweetfavorite