詩の世界に触れてみたいって思いはじめたあなたへ
『すてきなひとりぼっち』谷川俊太郎
(童話屋)初出2008
ひとりはさびしい VS けど、すてき
誰もが知る詩人・谷川俊太郎の誰も知らないベスト・アルバム詩集。私たちがふだん使っている言葉と同じ言葉なのに、どうしてこんなふうに扱えるのだろう。#詩集 #教科書にも載ってた「朝のリレー」など所収 #谷川俊太郎の詩の中から選りすぐった一冊 #詩初心者の人におすすめ#詩に興味のない人にもおすすめ #装丁もコンパクトサイズでかわいい #童話屋という出版社もおもしろい #ぼんやり何か言葉を読みたいときに
て、天才か、と思うのは、実は小説家に対してよりも詩人に対しての方が多い。
Giftという単語には「才能」という意味があると知ったとき、しっくりくるものがあった。神様から贈られた才能。—天才だと思う人々に対して、そんなふうに感じることがよくある。
谷川俊太郎という詩人を見るとき、私はいつも「神様から愛された」という形容詞をつけたくなる。言葉の神様に愛された人っているんだなぁ。そうしみじみ思う。
「ひとりだっていいじゃない」思わせてくれる一冊
『すてきなひとりぼっち』は、谷川俊太郎の詩集である。
アーティストで言うところの「ベスト盤」のように、どれもこれも神様に愛された言葉ばかりが並んでいて、読んでいてくらくらする。すべてがすべて名曲ってどゆこと。そう言いたくなる(※曲ではないですが)。
谷川俊太郎の詩は、現代日本語という大きな世界に対してどこまでもフロンティアを見出しているように見える。
言葉の世界は別に丸くない。未開拓、新天地、フロンティアはどこまでも見出していける。
この詩集に載る言葉一つひとつは私たちがよく使うものであって、一見どうということもない言葉たちだ。
なのに
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