運命の歯車は”大炎上”で動き出す―星野監督との“キャッチボール”

プロ野球選手として結果を出せず、クビばかりを恐れていた若手時代――。プロ入りから4年間、ピクリとも動かなかった運命の歯車は、師の「一言」をきっかけとして、ある日突然回り始めます。2018年1月、数多くの野球人とファンに惜しまれつつ永眠した星野仙一さんと山本昌青年の魂の“キャッチボール”からひも解く笑顔の習慣。

鬼より怖いあの人の"洗礼"

ぼくの若手時代、野球界はいまよりずっと厳しかった。特に当時のドラゴンズの監督は、鬼より怖い星野仙一さん。チームメイトの中では立浪和義さんくらいだろう、星野さんの強烈な洗礼を浴びなかったのは。

もちろんぼくも、星野さんにこってり絞られた経験には事欠かない。その中でも思い出すのはプロ入り5年目、1988年春のキャンプでのことだ。

あのころのぼくは、「今年ダメならクビだ」という強い危機感を抱いていた。それはそうだ。過去4年で一軍公式戦のマウンドに立ったのはわずか4度、それも投げれば打たれの繰り返しで通算防御率は19点台という信じられない数字だった。こんな投手に、よくもまあ5年目のチャンスが与えられたものだと我ながら思う。

さて、背水の陣で臨んだキャンプでぼくは死ぬほどがんばった。そのご褒美だったのだろうか、星野さんはオープン戦の開幕投手にぼくを指名してくれた。

「ここでやらなきゃいつやる!!」

ぼくは奮い立ってマウンドに向かった。ところが……。

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feilong 1件のコメント https://t.co/gCgVbL8UUG 3ヶ月前 replyretweetfavorite

feilong 1件のコメント https://t.co/gCgVbL8UUG 3ヶ月前 replyretweetfavorite

15tei 魅力的な人は大抵、面白い失敗談をひとつやふたつ持っているものだ。 その通りです。 https://t.co/rHIDcah0WN 3ヶ月前 replyretweetfavorite