山本 昌
「
楽しい!」が最高の育成だ
仕事に趣味に忙しいセカンドキャリアの中で、山本昌さんがとりわけ大きな情熱を注いでいるのが野球の普及活動。少年少女たちに野球の楽しさを伝える野球教室は、昌さんのライフワークの1つです。今回は、高校生、大学生を指導するために必要な学生野球資格を回復した昌さんが、自身の野球少年時代を思い出しながら、野球教室に参加する少年・少女の親御さんからよく受ける「質問」について考えます。
「プロ野球選手になることがすべて」は危険
「息子をプロ野球選手にしたいのですが、どんな指導をしたらいいですか」
野球教室や講演会に行くたびに、野球少年の子どもを持つ親御さんから、こんなふうに尋ねられる。
プロ野球選手になれるのは、1年間に100人前後。東大入試に合格するより圧倒的に狭き門だ。これくらいの確率になると、実力はもちろんのこと、運も多分に必要になってくる。そして忘れてはならないのが、プロ野球選手になれたからといって、それがゴールではないということ。プロ野球選手になることだけがすべて、という価値観に縛られるのは
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。
19088
false
セカンドキャリアを楽しむためには、ちょっとの努力とコツがいる
この連載について
山本 昌
第二の人生は現役時代より忙しい――。50歳でのプロ野球界引退後、現在は野球解説者、コメンテーターとして引っ張りだこの山本昌さん。「マイナス思考の塊だった」という彼の人生を変えたのは、たった1つの習慣だった⁉ 仕事と趣味の2つの視点でセ...もっと読む
著者プロフィール
1965年8月11日生まれ。1984年に日本大学藤沢高校からドラフト5位で中日ドラゴンズに入団。32年に及ぶ現役生活で3度の最多勝に輝き、1994年には沢村賞を受賞。2006年には史上最年長でのノーヒットノーランを達成(41歳)。以降も数々の歴代最年長記録を塗り替え、2008年には通算200勝を達成(42歳)。史上初となる50歳での登板を最後に、2015年に現役を引退。セカンドキャリアでは、野球解説者・スポーツコメンテーター、講演会講師として精力的に活動。ラジコン、クワガタのブリーダー、競馬など趣味の分野でも活躍中。Twitter:@yamamoto34masa