「趣味で仕事をリセット」。それが笑顔の習慣につながる
ラジコン、車、クワガタ、さらには中国史―。
ぼくにはたくさんの趣味がある。
何も考えずに大好きなラジコンのセッティングに精を出す。趣味の時間を持つことが「いい仕事」につながっていく。
例えばクワガタ。オオクワガタの飼育には、かなりの労力をかけてきた。「菌糸ビン」に入れた幼虫の育成は、とても繊細で手間のかかる作業。間違って強い菌を入れてしまうと、幼虫は菌に巻かれて死んでしまう。ビンを交換するところでそっと体重を量るのだが、そのときの興奮は何物にも代えがたい。野球漬けの日常の中で、それは仕事を忘れられる貴重なひとときだった。
車については少年時代、夢中になった「スーパーカーブーム」が中年になっても続いているようなもの。ぼくの代名詞にもなっているラジコンについても、実は少年時代に熱中していた。リハビリに明け暮れていた1995年、ふらっとサーキットに立ち寄ったところからふたたび火がつき、その熱はいまも衰えることを知らない。
中国史についても同じことがいえる。ドラゴンズからドラフト指名されなければ、ぼくは恐らく教師になっていたと思う。高校時代は日本大学に進んで社会科の教師になるという人生設計を描いていたのだ。少年時代から歴史が好きで、日本なら鎌倉時代から戦国時代が好きだったが、それ以上に中国史が好きだった。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。