〝準備の中居〟のみんなと同じことをしない勇気

〝誰でもいい〟状況から〝誰も代わりがきかない〟存在に、登りつめていったジャニーズタレントたちのひたむきな努力とは?
史上最年少の25歳で紅白の司会者をこなし、オリンピックのキャスターを務めるなど、名司会者・中居正広さんについて。前編に引き続き、後編では、「プレッシャーを乗り越えるために、一番大事なのは、準備をすること」というたゆまぬ努力を解き明かします。書籍版はこちらから。


「SMAPは雲の上でなく、クラスの中にいる存在でありたい。
言われたことをやるんじゃなく、自分たちから考えてやろう、自分たち流にアレンジして、5要求されたら10にして返そうって思ったんだ」
(中居正広, 1972-)

書き込みだらけの台本とシミュレーション

 戦略通り、不動の司会者としてのポジションを獲得した、中居正広の努力とは、どのようなものだったのでしょうか。

 中居は今でも「事前にちゃんと、準備ができないのは、怖い」「バラエティ番組ではゲストの資料は頭に全部入れておく」と言います。 「プレッシャーを乗り越えるために、一番大事なのは、準備をすること。バラエティ番組 でも踊りでも、自分の中でシミュレーションし、準備を怠らないよう気をつけています」とも語る中居。

 例えば、歌番組を担当しているときは、2日前にはアーティストの情報やCDをもらって、曲を聴き、歌詞も熟読し、自分の感じたことをまとめます。そして、台本を書き込みだらけにしていくのです。もちろん音楽番組だけではありません。

「どんな番組でも、あらかじめ台本をもらって、必ず目を通しておきます。前日の夜に台本ができる番組の場合、手元に届くのは深夜になりますが、確認しておきたいと思うんですよ。ゲストの方の資料も目を通しておきたい。僕が質問する場合、どんなことが聞けるかな、と必ず準備しておく。やはり当日、スタジオに入ってバタバタするのはいやなんです」

 そうして準備をし、本番前にも、ひとり、ゲストに話をふったらこう返ってくる……といった綿密なシミュレーションを頭の中で繰り返しているといいます。

 そんな準備の結果の、象徴となったのは、冒頭でも触れた、笑福亭鶴瓶とコンビで司会を務めた09年の紅白歌合戦。4時間超の台本をすべて頭に入れ、そうではない鶴瓶に後ろからおしりを叩いて合図するなどして、全体を引っ張っていたのです。

 また同じ笑福亭鶴瓶とのタッグでの番組『ザ!世界仰天ニュース』では「打ち合わせしないと不安でしょうがない」ため、毎回打ち合わせをする中居に対し、鶴瓶は打ち合わせに参加せず、ゲストも知らずにフラッとやってくるとか。

 2001年の番組開始から「ほとんど中居さんに任せるようになった」と感謝する鶴瓶と、そんな鶴瓶に「ふらっと来て、ふらっとやっちゃう」「うらやましい」と敬意を持つ中居とのコンビは15年以上続いています。

〝準備の中居〟のノートの中身
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ジャニーズは努力が9割

霜田明寛

紅白歌合戦の司会を担当し続け、映画やドラマに出れば、ヒットを飛ばす、日本の芸能界を代表するジャニーズのタレントたち。しかし、彼らはもともと才能があって生まれてきた人たちではありません。「才能」と呼ばれるものは、天から授かるものではなく...もっと読む

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