大体のブスが「この顔で生まれるという発想はなかった」
「ブス図鑑」シーズン2も、今回で終了である。
もう書くことなどない。「だって、ただのブスだぞ」と思ったが、書けるものである。
よって今、Tシャツに書いてある「B」の文字に「YD」を書き加えた。「Y(やれば)D(できる)B(ブス)」である。
そして、この連載を全部読んだ〝時間ドブ捨て選手権〟優勝候補のあなたも「やりきった感、達成感抜き、徒労感マシマシ」という、店員に「素人じゃない」と思わせるメニューを完食し、満足感なき満腹感で動けなくなっていることだろう。
だが、実は「『ブス図鑑』シーズン3」がすでに予定されている。これは「悲報」というのか「朗報」というべきか、判断がつかなかった。つまり、間をとって「どうでもいい」である。
もちろん、〝予定〟である。ハリウッド映画ですら、続編を出す気満々の終わり方をしておいて、その後、音沙汰がないものが多数あるのだ。
むしろ、ブスは顔自体が「想定外」である。大体のブスが「この顔で生まれるという発想はなかった」と思っている。神に予想の斜め上を行かれて、生まれてきたのだ。つまり、存在自体が「イレギュラー」だ。
しかし、シーズン3が始まらなかったとしても、ブスが戻ってこなかっただけであり、予定通り始まっても、ブスが戻ってきただけである。全然気にしなくていい。
他人が人様を「すごいブスがいるんですよ」と他薦する権利はない
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