第14回】14 世界を方程式で記述。戦略構想力

水野雄介(ライフイズテック代表取締役CEO)

中高生プログラミング教室の先駆者 開成高校の物理の非常勤講師を募集──。大学院時代、学内の掲示板にあった求人広告が水野雄介の人生を変えた。

みずの・ゆうすけ(34歳)/2007年、慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。大学院在学中に、開成高校の物理非常勤講師を2年間務め、中高生教育の楽しさを知る。人材コンサルティング会社ワイキューブを経て、10年、ライフイズテックを設立。

 開成の教壇に立ってみると、生徒の自立を促す校風だった。パソコンが得意な生徒たちに、物理情報工学が専門の水野は質問攻めにされた。上から目線で教えても言うことを聞かないが、行動や思いが生徒に届くと、自ら考えるようになり、ぐっと伸びる。

 「自立する姿を目の当たりにできるのは面白い。人生を中高生のために使おう」と心に決めるとともに、「シリコンバレーで求められる能力を伸ばす環境がない」と痛感した。

 教師という選択肢もあったが、社会経験を積むための会社員生活で、「教師よりも、起業してサービスをつくった方が、教育を変えられる」と決意。会社員の父と専業主婦の母という“超保守的”な両親に反対されたが、「教員免許があるので、失敗しても教師になれる」と説得した。

 中高生向けプログラミング教室で参加者を増やし続ける水野は、物理が自身の強みと語る。物理は世界を方程式で記述する学問。「21世紀の新しい教育」というビジョンに対し、どんな要素が必要なのかと分解し、方程式を作るかのごとく戦略を考えて、矢継ぎ早に実行する。

 「今やらないと、中高生が大人になってしまう」との思いを胸に、未来の教育の方程式を模索し続ける。

Photo by H.O. ※ 『週刊ダイヤモンド』2017年4月22日号より転載



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