オフィスで「あいつ、なんだかうまくやってるなー」って思う人ってたまにいませんか。上司には気に入られ、いつもおいしいところをもっていくあいつ……。
こういう人は単に要領がいいというわけではありません。
社内政治を熟知しているんです。
人が集まれば、力関係が生まれます。 力関係が生まれれば、対立が生まれます。
この対立を、あっちの顔色をうかがい、こっちの顔色をうかがい、 自分にとって、みんなにとって良いかんじにしていく能力、それが社内政治力です。
組織の中で生きていくということは、ただ単に仕事ができればいいということだけではありません。上司に気に入られなければ出世できませんし、 同僚にはめられる可能性だってあります。その場にいるだけで誰かが自分を守ってくれるということは、残念ながらないのです。
このオフィスというコンクリートジャングルで生きていくために、
「どう自分を守っていくか」
を常に考えていきましょう。
瑠雨図さん「自分を守る……」
そう言われて、瑠雨図さんは胸に手を当てました。
自分はなんとなく新卒で会社に入り、なんとなく今ここにいます。そして、自分を守るなんてことを今まで考えたこともありませんでした。
瑠雨図さん「社会って、まじ弱肉強食だったの……」
ずんずん先生「まじ弱肉強食だし、弱いものは食われてまじ死ぬ競争社会よ」
瑠雨図さん「しんどい……」
瑠雨図さんはガクリと片膝をつきました。
瑠雨図さん「世界は競争社会だって、なんで学校は教えてくれなかったんだー!」
ずんずん先生「いや、相当教えていたと思うけど……気づかなかっただけじゃない? さて」
ごほんっとずんずん先生は咳払いをしました。
ずんずん先生「社内政治の重要性がわかったところで、どうして上司にクビだって言われたかわかる?」