こうなった時はもう、包み隠すことはやめよう」

28年間のSMAPの活動とその思いを、数々の言動から振り返り、幼少期から三十代に至るまでのファンの女性の28年の歴史と共に纏めあげ、「アイドルとは、ファンとは何か」を問い直すアイドルとファンのノンフィクション書籍『SMAPと、とあるファンの物語』。本書を公開する連載、36回目。2009年6月1日。逮捕から40日後、ホームへと帰ってきた草彅。そして、「包み隠すこと」をやめた5人は、彼の名前を挙げた。

 草彅がSMAPのレギュラー番組であるスマスマに復帰したのは、事件から40日後の2009年6月1日のことだった。

「皆様、この度は大変ご心配、ご迷惑をおかけしました。本当に申し訳ございませんでした。今日から復帰させていただけることを、ファンの皆様、各関係者の皆様、SMAPのメンバーに、心から感謝しています。謹慎中には、皆さんから温かい励ましやお叱りの言葉をいただきました。これは僕にとって、一生忘れることのできない、かけがえのないものになりました。本当にありがとうございました。皆さんのその気持ちを大切に受け止めて、これからしっかり歩んでいきたいと思います」

 カメラの前で『ありがとう』と『SHAKE』の2曲を歌った後、久しぶりに揃ったSMAPはしばしトークをする。この1か月のSMAP、そして草彅はどんな思いで日々を過ごしていたのか。

 その中で草彅のいなかった1か月に「僕も気づかされることも多かった」と稲垣が触れた時、突然木村からこんな言葉がでた。

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SMAPの28年間の活動と、とあるファンの女性の28年間。決して交わることはなかった。でも、支えられていた。そんな両者の紆余曲折の歩みから見えてくる、アイドルの“意味”。アイドル文化が生み落とした新世代の書き手によるSMAPとそのファンのノンフィクション。

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SMAPとそのファンの物語—あの頃の未来に私たちは立ってはいないけど

乗田綾子

転校を繰り返し、不登校にもなってしまった。思い焦がれた上京は、失敗した。願ったとおりの現実を生きるのは、難しい。だけど――。小学校低学年から30歳に至るまで、とある女性の人生にずっと寄り添っていたのは、親でも彼氏でもなくアイドルだった...もっと読む

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drifter_2181 (※ちなみに今回のcakes連載にはモーニング娘。の話もでてきます。プラチナ期の頃の話です) #morningmusume17 https://t.co/fLF76Crv4v 2年弱前 replyretweetfavorite

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