最果タヒの心底明るい愉快犯みたいな楽しげなふるまい

現代詩の枠を超えて活躍する詩人・最果タヒさん。SNSやネット、小説、そして広告媒体など、あらゆるフィールドで言葉を紡ぐ最果さんの言葉の美しさに迫ります。
美術、写真、文学、建築などのテーマについて作家活動を続けるアートコンシェルジュの山内宏泰さんが、その「美しさ」を探ります。

「書こう!」と思わず、言葉に対して
いちばん無意識になると言葉が出てくる

あかちゃんがたくさんいるデパートで、 かれらが老人になる頃わたしはいないと思った。 さようならは不穏だから、なにをきみたちに言えばいいのかな。

(「ふれた永遠」 『愛の縫い目はここ』所収)

都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ。 塗った爪の色を、きみの内側に探したってみつかりやしない。 夜空はいつでも最高密度の青色だ。

(「青色の詩」 『夜空はいつでも最高密度の青色だ』所収)

 それにしても不思議に思う。なぜ詩だったのだろうかと。

 何かを表現したい。そう思い立ったとしてそのとき、失礼ながらさほど流行らない詩へと気持ちが向かったのは、なぜだったのだろう?

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2017-11-22

この連載について

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美をさがすのが人生で唯一の目的である

山内宏泰

美術、写真、文学、建築などのテーマについて作家活動を続けるアートコンシェルジュの山内宏泰さん。テーマの根幹にあるのは、「美しさ」でした。美しさとは果たしていかなるものなのでしょうか。毎回、各界でこれぞという人に話を訊きながら、「美しさ...もっと読む

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コメント

tano_kunihiko 「無意識って、整理がついていないし、自分でもよくわからない部分。そこに届く言葉って、伝えるためだけに書かれた言葉ではないのかもしれない、とも思います。私にとって、詩はそこに届く言葉なんです。」 https://t.co/yF8XKfVbg8 2年以上前 replyretweetfavorite