ドイツを拠点に世界を飛びまわる男が、ゼロから築いた個と個の繋がりの物語

「海外で生活するってどういうことだろう?」「海外で活躍している人ってどんな意思決定をしてきたんだろう?」----海外で生活をしている、あるいは活躍している人達の情報やスタイルって、意外と分からないものです。実はリアルな体験談が聞きたい。今回、実際に移住し仕事をしている20人に、リアルな生き方を聞いたインタビュー書籍『日本を飛び出して世界で見つけた僕らが本当にやりたかったこと』が、発売されました。
 日本人初のインディ500優勝を成し遂げた佐藤琢磨さんを始め、クリエイター、事業家、アーティスト、宣教師などなど、世界各地のユニークな生き様をご紹介します。 cakesでは発売にあわせて、その中の5名の方の記事を特別公開。 今回はドイツを拠点に世界中駆けずり回りながら、日本の食文化の素晴らしさを伝え続ける熱きハートの持ち主、大矢健治氏のストーリーをお届けします。

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大矢健治 Kenji Oya

職業:事業家、AYAME GmbH President/CEO、WAGYU MASTER Europe GmbH代表取締役、株式会社U.K Bridge共同代表

AGE:44歳、HOME:ドイツ ミュンヘン、HISTORY:在独歴25年、FAMILY:妻、子ども2人

<PROFILE>1972年、宮崎県生まれ。19歳でドイツに渡り、フランクフルトの飲食店で働き出す。約1年後にミュンヘンに移り、飲食事業を開始。現在はドイツのミュンヘンで5店舗の飲食店を経営する他、和牛をEUへ輸出するWAGYU Master Europe GmbHの代表取締役、食とエンターテインメントを扱う株式会社U.K Bridgeの共同代表、熊本の復興支援など、多くの事業やプロジェクトで活躍している。

常に世界を飛び回っています。大変ですけど嫌いじゃない(笑)

「パリはいいですよね、特にこの時期の。僕はこの季節のパリが大好きなんですよ」

 そういって大矢健治(おおやけんじ)はオペラ座前の道路を歩き始めた。12月。小雨が時にぱらつく。日は落ち、カフェの灯りが濡れた道路を照らす。ドイツ、ミュンヘンを拠点にする大矢と待ち合わせたのは、パリのホテルのロビーだった。

 「いやぁ、日本からだとお疲れになったでしょ? われわれはロンドンから来たので、近かったのですが」

 大矢は現在、地元ドイツのミュンヘンで5軒の和食レストランを経営し、そのほかにも和牛を中心とする貿易会社「WAGYU Master Europe GmbH」、食とエンターテインメントを掲げる「U.K Bridge」を経営している。

 「ドイツに拠点は置いていますが、ある週はイギリス、ある週はフランス、そして日本でも東京、九州、大阪など、常に世界中を飛び回っていますね。こういう毎日、大変ですけど嫌いじゃない(笑)」

 大矢がヨーロッパに渡った経緯を知るには、時計の針を25年ほど巻き戻さなければいけない。

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日本を飛び出して世界で見つけた僕らが本当にやりたかったこと

森美知典

本書は日本初のインディー500制覇の偉業を成し遂げた佐藤琢磨氏をはじめ、ミシュラン星レストランオーナシェフ、宣教師、事業家、クリエイター、アーティスト、ラッパーなど、海外で活躍している新しい価値観を持った日本人の意思決定の背景や思い、...もっと読む

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コメント

suerene1 あ、この人、例のミュンヘンの牛丼屋の人ね。宮崎の和牛。あのお店、いまどこにあるんだろう?どっかに動いたと聞いたけど。→ https://t.co/qxnZjLAfbk 3年弱前 replyretweetfavorite