うっかり「まずい質問」をしてしまった時のミラクル挽回法

質問を制する者は人生を制す――その極意を、“お悩み”別にビジネスコミュニケーションの達人が解き明かす連載の第12回。それほど難しい質問をしたわけではないのに、なぜか相手が答えにくそうなそぶりを見せることがあります。その背景にある相手の心理を読み解いてみましょう。

相手が即答を避け、あなたから目をそらしてしまったら……

 今日は、営業担当のあなたのところへ、商品開発の担当者が出来上がったばかりの新商品のパッケージ見本を持ってきました。
 これからどうやって新商品のプロモーションを行っていくかの打ち合わせだったのですが、あなたはパッケージを見て絶句。
 「売れる商品」のネーミングには、ある程度のセオリーがあります。もちろん「確実に売れる」なんてことは誰にも言えないわけですが、「読みにくい漢字や、よくわからないカタカナ語は使わない」のがお約束。
 「缶入り煎茶」という商品名を「お〜いお茶」に、「フレッシュライフ」を「通勤快足」に変えたら大ヒットした……というのは有名な話ですよね。
 ところが、その新商品のネーミングは、お約束を無視した意味不明なカタカナ語で「こりゃ売れんわ」というもの。思わずあなたは、こう尋ねました。

 「……この商品名、誰が決めたんです?」

 すると、商品開発の担当者は答えに詰まってしまいました。

質問に「裏の意味」が混じっていませんか?

 冒頭のシーンのように、それほど難しい質問をしたわけではないのに、なぜか相手が考え込んでしまうことがあります。
 「えー……」と咳払いをしつつ「即答を避ける」のです。
 こんなときは、質問に「裏の意味」が混じっていることが多いです。

 「誰が商品名を決めたのか?」という質問は、そのままの意味であると同時に、「こんなゴミみたいな商品名をつけたのは、どこのおバカさんですか?」という別の意味の質問にも聞こえます(実際、あなたはそちらの意味のほうで質問したわけですよね)。

 だからこそ、開発担当者は即答を避けたんです。

 この状況、プライベートの会話で起こりがちな「ある状況」と似ています。
 そう、女性にうっかり次の質問をしてしまったときです。

 「おいくつなんですか?」

 年齢を聞かれた女性が即答を避けるのは、「けっこう、歳いって見えるけどいくつなんだろう?」とか「若く見えるけど、見た目にだまされてるかもしれないからな。 本当のところはいくつなんだろう?」といった、あまり好意的でない「裏の意味」を感じ取っているからでしょう。

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超一流 できる人の質問力

安田正
マガジンハウス
2017-10-19

この連載について

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超一流 できる人の質問力

安田正

私たちの日常会話は「質問」であふれています。「有休とっていいですか?」と、上司にお伺いを立てるのも、「この商品を買ってくれませんか?」と、顧客に営業するのも、「結婚してくれませんか?」と、恋人の気持ちを確かめるのも、すべて質問。「聞き...もっと読む

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コメント

panichan2000 質問した側が気をつかうべきことなのか? QT 2年以上前 replyretweetfavorite

hotate2180 人間関係はめんどくさい。 https://t.co/qLyfHNx25t 2年以上前 replyretweetfavorite