この人、おもしろい…」と思わせる一撃必殺の質問テクとは?

質問を制する者は人生を制す――その極意を、“お悩み”別にビジネスコミュニケーションの達人が解き明かす連載の第10回。今回は、簡単なようでいて意外と難しい「雑談時の質問」の極意を学びます。「ご出身はどちらですか?」という、ありきたりな質問は早々に“手詰まり”になりがち。でも、実はそこから話題をぐんぐん広げていけるテクニックがあるんです。

雑談が盛り上がらず、
シラけムードになってしまった!

 商談や打ち合わせの合間に、ちょっとした雑談をはさむことがありますね。
 そんなときは、「相手を知るための質問」をするというのが、鉄板の会話テクとされています。ところが、これが簡単なようでいて難しいもの。
 あなたもきっと、次のような「盛り上がらない会話」を経験したことがあるのではないでしょうか?

 あなた「○○さんは、どちらのご出身なんでしたっけ?」
 相手  「京都ですけど」
 あなた「京都ですか! わたしも修学旅行で行きましたよ」
 相手  「そうですか。どちらを回られました?」
 あなた「んー、えー、金閣寺に……行きましたね」
 相手  「ああ、皆さん行かれますよね……」

 なんとなく「会話のラリー」は続いていますが、相手が「どうでもいい会話だなあ」と思っている、ダルそうな雰囲気はビンビンと伝わってきます。

「間を埋める」だけの
質問をしていませんか?

 冒頭の「雑談」で、あなたは「どちらのご出身なんでしたっけ?」と、わざわざ相手が話しやすそうな質問を振っています。
 ですが、その努力にもかかわらず、この会話は遠からず「手詰まり」で終わってしまうでしょう。

 そもそもの間違いは、「どちらのご出身なんでしたっけ?」という、あなたの最初の質問に「意図がない」ことです。
 要するに、会話の「間を埋める」ために、行き当たりばったりの質問をしてしまっているわけです。
 行き当たりばったりのノープランで質問をしてしまうと、その後の会話の展開を読むことができません。

「ノープラン質問」はムダ話で終わる!

 もしあなたの出身地が、相手と同じ京都なら、話はいくらでも盛り上がったでしょう。
 しかし、残念ながらあなたは大して京都に詳しくありません。
 そのため「修学旅行で行ったことがある」などという、京都出身の人なら100回は聞かされているにちがいない、ありきたりな打ち返ししかすることができませんでした。
 しかも、相手が気を利かせて「(修学旅行では)どちらを回られました?」と聞いてくれているのに、「金閣寺」などという、面白みも何もないベタな答えしか返せないありさまです。
 これでは相手も大して話を広げようがありませんね。

 こんなふうに、ノープランで会話を進めてしまうと、会話は「意味のないムダ話」で終わってしまいがちなんです。

「相手フォーカス型」の質問で、
相手のストーリーを引き出す

 では、相手が「京都出身です」と答えたあと、次のように質問を続けていればどうでしょうか?

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シリーズ累計64万部『超一流の雑談力』著者が、「次」の大テーマ「質問力」に挑む!

超一流 できる人の質問力

安田正
マガジンハウス
2017-10-19

この連載について

初回を読む
超一流 できる人の質問力

安田正

私たちの日常会話は「質問」であふれています。「有休とっていいですか?」と、上司にお伺いを立てるのも、「この商品を買ってくれませんか?」と、顧客に営業するのも、「結婚してくれませんか?」と、恋人の気持ちを確かめるのも、すべて質問。「聞き...もっと読む

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