退屈に埋もれて窒息しそうな時に読みたい一冊『アウトサイダー』

京大院生の書店スタッフが「正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね」と思う名著を選んでみた。31作目は、コリン・ウィルソンの『アウトサイダー』。「人生いったい何の意味があるんだ」って今も思っているのなら、ぜひこの本を読んでみてほしい。【3刷出来!】『人生を狂わす名著50』より特別連載。作家、有川浩も推薦! →公開は毎週木・金です。

人生に意味なんてないのでは……と絶望しはじめたあなたへ

『アウトサイダー』コリン・ウィルソン
(中村保男訳・集英社)初出1956

退屈な日常 VS 退屈からの脱却

どうしたら人は「日常の退屈」に負けずに生きられるのか? そんな疑問に文学を通して答える、とにかく死ぬほどおもしろい本。#処女作 #文芸・哲学・歴史・芸術を一挙横断 #ニーチェ #カミュ #ドストエフスキー #ヘッセ #キルケゴール #知的スリラー #文章がかっこいいんだよなぁ #「日常の退屈からの脱却」というテーマを鮮やかに浮き上がらせる #現代人特有の病 #その脱出法とは #大学生にぜひ読んでほしい一冊


自分がもっとも自分となるような、つまり最大限に自己を表現できるような行動方式を見いだすのが「アウトサイダー」の仕事である

 ……こんなことを言うのは、コリン・ウィルソンしかいない。

「アウトサイダー」は、たまたま自分が幸運に恵まれているから世界を肯定するのではなく、あくまでも自分の「意思」による肯定をしたいと願う。

 タイトルともなっている「アウトサイダー」とはいったい何者のことなのか? 「日常の退屈」に負けずに、どうしたら人は楽しく生きられるのか? 
 そんな疑問を、古今東西の文学を引っ張り出しながら論じた本です。

「人生いったい何の意味があるんだ」って今も思っているのなら、ぜひこの本を読んでみてほしい。

 ニーチェ、カミュ、ドストエフスキー、ヘッセ、キルケゴール……様々な人物とその作品を登場させながら、著者は「アウトサイダー」というものの姿を鮮やかに明らかにしていく、のですが。
 結局、この本に書いてあることは、この疑問に尽きるのです。
—なぜ私たちは日常生活に倦怠するのか?

 あなたも一度くらいありますよね? 「人生いったい何の意味があるんだ」って思ったこと。もし思った、だけじゃなくて、今も思っているのなら、ぜひこの本を読んでみてほしいです。
 ここにあなたの答えがあるもんだから。
 毎日同じことを繰り返す日常って、なんて退屈なんでしょうね。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

重版3刷出来!知らない本が知れる。知っている本は、もっとおもしろくなるブックガイドです。

この連載について

初回を読む
わたしの咀嚼した本、味見して。

三宅香帆

人気連載【京大院生が選んだ「人生を狂わす」名著50】がリニューアルして再スタート! 書籍『人生を狂わす名著50』の著者であり、現役の京大院生で文学を研究し続ける24歳の三宅香帆が、食べて、咀嚼して、吐いた本の中身を紹介するブックガイドです。

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

m3_myk ▶︎cakes連載更新です! コリン・ウィルソンの『アウトサイダー』をご紹介してます。 https://t.co/tPW4vzsoA7 約1年前 replyretweetfavorite