飲食店を禁煙にしたときのメリット・デメリット

9月に書いた「19年間喫煙可の店を禁煙にしたらどうなったか?」という記事が大反響を呼んだbar bossa店主・林伸次さん。この記事をきっかけに、いろいろな飲食店関係者から相談を受けたり、話を聞けたそうです。お店を禁煙にしたらどうなるのか、続編です!

19年間喫煙可の店を禁煙にしたらどうなったか?のその後

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

先日の「19年間喫煙可の店を禁煙にしたらどうなったか?」という記事を書いてから、飲食店経営者からいろんな応援の言葉や、「うちも禁煙にしました」って言葉をいただくと同時に、質問や相談をよくされるようになりました。やっぱり多いのは、「今、自分が経営している飲食店を禁煙にしたら、売り上げはどうなると思う? あるいは禁煙にするメリットやデメリットは?」というものです。僕も前回書いてからもう少し調べてみました。

やっぱり飲食店で大きいのは、接待として会社の領収証で食べたり飲んだりしてくれる「社用族」での利用ですよね。正直に言ってしまうと、会社の経費だと金額を気にしませんからお金の使い方が違うし、飲食店側も美味しくて高いものをすすめやすいです。

その社用族の割合が多いお店は禁煙にすると、確実に売り上げは落ちます。業界にもよりますが、やっぱり接待相手に一人でも喫煙者がいたら失礼だし、お金を出してくれる上司の中に一人でも喫煙者がいたらそれもダメですよね。接待の多い方に実際に聞いてみたのですが、「ああ、あのお店は禁煙になったんだ。じゃあ使えないなあ」って感じで、禁煙の飲食店は接待店リストから外されるようです。聞いたところでは、新橋みたいなサラリーマンが多い場所にあるお店ほとんどが、「喫煙可能なお店」という話もありました。

あと、お客様に「禁煙にしたんです」と伝えた場合、「その場で帰る。あるいはその日は入店していただけても二度と来なくなる」というパターンと「今までどおり来ていただける」というパターンにはっきり分かれます。「今までどおり来ていただける方」は、お店に来ると僕とも色々とお話をしてくださる方です。たまにお店に来て僕と「最近、寒いですね」とか「髪の毛切りましたね」ってくらいの簡単な会話をするくらいの方だと、来なくなる場合が多いです。

たまにいらっしゃってくれていても、距離感があって、あまり会話はしない方っていらっしゃいますよね。そういう方の場合、禁煙みたいな大きな変化がなくてもバタっといらっしゃらなくなることがあります。これ、やっぱりお客様が、「そのお店や人も含めた全部のファン」なのか、それとも「ただ職場の近くにあるなんでもない飲食店」として使っているのかの違いのようです。

まとめるとこんな感じです。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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コメント

motoji_etoile なるほど。「その社用族の割合が多いお店は禁煙にすると、確実に売り上げは落ちます。業界にもよりますが、やっぱり接待相手に一人でも喫煙者がいたら失礼だし、、、」。 > 約1年前 replyretweetfavorite

_tuck4 “僕が提案したのは「うちの店は、スタッフのことを第一に考えます」って宣言することです。” 約1年前 replyretweetfavorite

masanork 接待に禁煙の店は使えない、か。どっちかというと完全禁煙の店を探すのに苦労してたけど、業種によっても違うのかな? 約1年前 replyretweetfavorite

wassy_B 接待こそ喫煙可の店はリストから外すけどね。接待こそ臭い煙を纏わすわけにいかないだろうにと思うけど人それぞれか。 約1年前 replyretweetfavorite