あなたは不都合な真実は見ないようにしている

あなたは日々、何を見て、何を見ていないふりをしているのでしょう。痩せたいけど食べたい、ムダ遣いしたくないけれども買いたい、病気になりたくないけれどもタバコも酒も楽しみたい……そんな矛盾を抱えた人間の欲望をとらえることも、マーケティングの重要なポイントです。

毎日、家を出て職場や学校に行くまでの道のりについて考えて下さい。到着までに、どれだけの数の看板や広告といった商業的な情報にさらされているのか、考えてみて下さい。町中を歩けば、きっと数えることができないぐらいたくさんの商業的な情報にさらされているはずです。商店街だったら、50メートル歩くだけでたくさんの看板が目に入っているはずです。電車に乗れば、中吊り広告や車内の液晶ディスプレイから提供される情報が嫌でも目に入ります。そんなものがあまりない田舎であっても、クルマで聞くラジオや手元のスマホの中にも広告が満ちあふれています。

このように、わたしたちは、毎日、莫大な数の商業的な情報に日々さらされています。しかしそれらをすべて読んだり聞いたりしているわけではありません。意識的、無意識的に、どのような情報を読み取るのか、という絞り込みを行っているのです。これを「知覚の選択性」と言います。

知覚の選択性は、提供の仕方とわたしたち消費者の受け取り方の2つによって、そのあり方が変わります。

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今さら聞けないマーケティングの基本の話

松井剛

何気なく使っているマーケティング用語。そのことばの裏には、あなたのビジネス、さらには世の中の見方を変える新たな視点が隠れています。一橋大学経営管理研究科・松井教授が、キーワードをゆったりと、しかし的確に解説するこの連載。他人の成功体験...もっと読む

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84d010m08 @matsu_take cakse 記事『』の文中に誤字を見つけました 👀 https://t.co/fNPrQmXdMw > オヤジくさい店に生きたくない人 8ヶ月前 replyretweetfavorite