言葉はいくらでも盛れるけど、お金を盛ってくる人はいない
他人からの評価で参考にしているのは、仕事だったら一番はお金。どんな言葉をもらえたかよりも、どのくらいお金を払ってもらえたか。それから、次のオファーがあるかどうか。
言葉で褒められることに関しては、「嬉しい」とは感じるし、全て真に受けることにもしている。ただ、それをアテにはしない。「こんなふうに言ってもらえたってことは……」というような期待をしたり、自信を持つ根拠にしたりしない。言葉だけの評価はリップサービスとの見分けがすごく難しいし、口だけならなんとでも言える。
だから、私が「ああ、この人は本当に私のことを高く評価してくれているんだな」と思えるのは、報酬やオファーのような確かなものを伴っているとき。言葉は盛れてもお金を盛ってくる人はいないし、一度目の仕事を「本当によかった」と感じていないと二度目のオファーはしないはず。それこそ「安く使いたい」などという下心があったら、いくらでもリップサービスの大盤振る舞いをしたりするだろうけれど、お金やオファーは評価していないと積めない。
だから「一流扱いだなぁ」と感じられる報酬額を提示して再びオファーをもらえたときは心底嬉しい。「ちゃんといい仕事ができていたようだ」と安心できるし、そういう現場で褒められると「これは本当にそう思ってくれてるんだろうな」と思える。
私には、私の良さはわからない
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