中居は振り返る。「SMAPがずっと続いてほしいという願いは叶ってよかった」

28年間のSMAPの活動とその思いを、数々の言動から振り返り、幼少期から三十代に至るまでのファンの女性の28年の歴史と共に纏めあげ、「アイドルとは、ファンとは何か」を問い直すアイドルとファンのノンフィクション書籍『SMAPと、とあるファンの物語』。本書を公開する連載、33回目。全員が30代となったSMAP。年齢を重ね彼らが見据え始めたのは「SMAPがこれからも続いていくための今」。一方、時の経過は、“私”には「思い出の空白」の実感をもたらす――。

 私が社会人として初めて迎えた2007年の元日のその日、放送されていたSMAP×SMAPのスペシャルには彼らの先輩である近藤真彦と少年隊が歌ゲストとして出演していた。

 草彅剛の言葉だ。

「いやぁ、気合入ったね。(略)だって、僕は少年隊にあこがれてこの世界に入ったんだもん。少年隊がいなければ僕はここにいないし、元をたどれば、マッチさんがいなければ、多分、少年隊もいない。僕らは一本につながってるんだなって。メンバーみんなテンション高くて、原点に帰ったみたいに一生懸命踊ってた」

「僕ね、普段自分はSMAPだってこと、あまり意識してないのね。でもメンバーそれぞれに昔の思い出があって、その幼いときの記憶の中に、初めて先輩に会ったときの驚きや喜びっていうのは同じものを持っていて。今、一人一人でもお仕事をするようになってるけど、もともとの出発点はみんな一緒なんだよね。やっぱり僕らはグループでやってきたんだなってあらためて分かった」

 放送の1か月後、香取慎吾が誕生日を迎えて、SMAPは全員が30代になった。

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この連載について

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SMAPとそのファンの物語—あの頃の未来に私たちは立ってはいないけど

乗田綾子

転校を繰り返し、不登校にもなってしまった。思い焦がれた上京は、失敗した。願ったとおりの現実を生きるのは、難しい。だけど――。小学校低学年から30歳に至るまで、とある女性の人生にずっと寄り添っていたのは、親でも彼氏でもなくアイドルだった...もっと読む

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