風邪をひく、というイベント。
ー初めて会った女子にすること-

演劇作家の頭の中では、初対面の女子もされるがまま。たとえどんなに元気でも、想像上のシナリオでは、何が何でも風邪をひく。ーー「いったい何のために?」などと野暮なことは言わずに、ひとりで健気に暮らす女子的日常劇にしばしお付き合いを。

はじめての女子と対面したときにまずなにを想像するかというと、その女子が風邪をひいたらどういうかんじになるか、ということだ。

これはいつからか習慣になっている。だからぼくに会ったことがある女子はみんなかならず一度は、ぼくの頭のなかで風邪をひいている。それは風邪をひいて、ぼくが看病をするのを想像をするのではない。甘えられるのは嫌いだし、そういう意味での興奮ではない。想像のなかに、ぼくはいない。いてはダメだ。風邪をひいた女子に直接、なにかをしたいわけでもない。具合が悪かったり、酔った女子になにかするとか、ほんとうに最低だ。そうではない。

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