​目の前の誰かを尊敬する

新婚時代、どんなに仲が良かったカップルでも、数年経つと愛情は薄れていくもの。では夫婦が円満に居続けるためにはどうすればいいのか。バーテンダーと客の関係から、林伸次さんが考えます。

夫婦円満の秘訣は?

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

「夫婦円満の秘訣は?」ってよく質問されるのですが、まず、よく言われる有名なのが2つあります。

①会話を多くする
これはもう絶対に必要ですよね。職場でもチームでもどんな集団でもそうですが、会話は多ければ多いほど理解は深まります。そうかあ、この人はこういう風に考えているんだ、じゃあこういう風に接した方がいいんだなあ、って日々お互いが気を使う方が関係は良くなりますよね。

②身体的な触れあいを保つ
これ、前回僕は「セックスってそんなに必要ないのでは?」という記事を書いたので、男女における関係でセックスが何よりも重要という考え方は採用しないんですね。 でも、「身体的な触れあいが必要」というのはわかります。例えば「手をつなぐ」でもいいですし、「抱き合う」とか「キスをする」とかでもいいと思うのですが、身体的接触ってお互いを親密な関係にしますよね。

あと、「お互い裸になって色々する」ってやっぱり「愛情」を感じます。ボノボという猿が喧嘩や対立を避けるためにすぐにセックスをするらしいんですね。やっぱりセックスが終わった後って気持ちが穏やかになりますよね。すごい大喧嘩をした後に必ずセックスをして仲直りするカップルってよくいますしね。

しかし、上のような努力を無理にしなくても、「これだけすれば結婚生活はうまくいく」という、とっておきの秘訣が僕はあると思うんです。僕、バーテンダーをしていてこういうことがよくあります。最初のうちはいたって普通のお客様として通っていただいています。その後、いわゆる常連さんという状態になってくると、緊張感とか遠慮がなくなってきて、距離が近くなってきますよね。

ここまではいいんです。その後なのですが、一部の人が僕に対してすごく「マウンティング」しだしたり、僕が書く文章のことやお店に対してすごく「否定的な言葉」を言い始めるんです。例えばマウンティングするのは男性の方が多いのですが、音楽やお酒の話をしていると、「俺の方が詳しい」っていうのをやたらと誇示しはじめるというパターンがあります。

あるいは学業のことや女性経験のことなんかで、「俺の方が上だ」というのをすごくアピールし始めるんです。否定的な言葉を言うのは女性に多いのですが、例えば僕の記事を読んで、「ああいう意見は間違っている」って、わざわざそれを僕に忠告しに来るというパターンがあります。さらには「林のこういう接客は良くない」とか、「お店の設備の○○が良くない」とか、そういうことを毎回毎回、僕に言い始めるんです。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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コメント

seiya_17jef 素敵や。こうありたいし、みんなこんなふうに生きれたらいいのに。 “「目の前の誰かを尊敬する」って人間の感情で、一番尊くて美しいと思います。” 目の前の誰かを尊敬する|林伸次 @bar_bossa | 4ヶ月前 replyretweetfavorite

TKDPoomsae 目の前の誰かを尊敬する|林伸次 @bar_bossa | 約1年前 replyretweetfavorite

kt62_62 目の前の誰かを尊敬する|林伸次 @bar_bossa | 約1年前 replyretweetfavorite

igu3 目の前の誰かを尊敬する|林伸次 @bar_bossa | 約1年前 replyretweetfavorite