2006年5月31日、東京メディアシティ内のL1スタジオ。
放送開始から10年を迎えたスマスマの撮影スタジオで、SMAPはいつものように歌コーナーの収録を行っていた。
楽曲は直前にリリースされたシングルのカップリング曲『buzzer beater』。
しかし本当なら20時に全て終わるはずの収録が、いつになくスタジオにトラブルが頻発し、一向に終わらない。
何度目かの中断を挟んでついに撮影が再開されたのは22時、しかしなんとかうまくいけそうだとSMAPが踊り出したところで、今度はスタジオ内の音楽が突然ストップしてしまう。
「誰?」「何?」
この日何十回目かの事態にメンバーたちが苦笑を通り越して脱力しかけたところで、5人に向いていたスポットライトはいきなり、真逆の2階を照らし出す。
そこには本物のマイケル・ジャクソンが立っていた。
気づいたSMAPは全員が口を開けたまま、その場から動かない。
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