誤解を持たれやすいからこそ、慎重にならざるを得ない性の話

複数の人と同時にそれぞれが合意の上で性愛関係を築くライフスタイル「ポリアモリー」。ポリアモリー当事者のきのコさんは、先日、雑誌の「TOKYO SEX 〜318人が話す、本当のこと〜」という特集で、セックスについての取材を受けたそうです。その時のきのコさんの心境について綴っていただきました。


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こんにちは、きのコです。

今回は、とある取材を通して、セックスについて感じたことや考えたことをお伝えしたいと思います。

取材を受けたのは「東京グラフィティ」という雑誌。リアルな東京の今の声を届ける、というコンセプトの若者向けカルチャー誌です。

この東京グラフィティの2017年 12 月号(11月22日発売)、「TOKYO SEX 〜318人が話す、本当のこと〜」という特集のカップルインタビューで、恋人たちとともにセックスについて語りました。

LGBT特集が頻繁に組まれ、ポリアモリーについても何度も取り上げられていて、前からお気に入りだった雑誌なので、とても嬉しい貴重な経験となりました。

「セックス特集」に出ることへの迷い

とはいえ、ポリアモリー当事者としていわゆる「セックス特集」に出ることには、迷いもありました。

実は、雑誌のセックス特集があまり好きではなかった私。

「SEXでキレイになる。」「さらに昂めあうSEXテクニック」「女をイかせるセックスの神ワザ」「死ぬまで勃つ!熟年ED克服宣言」みたいなセックス特集を見かけるたびに、どこかモヤモヤする気持ちがありました。そこには、男性は勃起・挿入・射精ができることが大事、女性は男性に“選ばれる”こととオーガズムを迎えられることが大事、という文脈があるように感じられます。

セックスってどんな層を対象とした雑誌にもかならず出てくるコンテンツだし、とりわけ最近はセックス特集が流行っていますが、そこに満ちている「セックスとは、こうでなければならない」という空気に、どうにもしんどくなることがあるのです。

東京グラフィティはとても好きな雑誌ですが、そのセックス特集が、セックスのハウツーに終始していたり、変わったセックスをスキャンダラスに取り上げる内容だったら……という一抹の不安も感じていました。

ポリアモリーというパートナーシップのかたちにおいては、そのセックスのあり方が注目の的になります。LGBT当事者も同じ状況なのですが、「ポリアモリーの人って、どんなセックスするんですか?」という質問はよくあるものの一つです。あるいは「複数プレイするんでしょ?」と言われることも。

そういう誤解をもたれやすいからこそ、ポリアモリー当事者としてセックスを中心とした話をすることには、慎重になっていました。

もちろん、カップル全員でセックスをするポリアモリー当事者もいますが、セックスは各パートナーと二人きりでするというポリアモリー当事者もいます。あるいは、セックスを伴わないパートナーシップを営んでいるポリアモリー当事者もいるのです。

私自身はセックスが好きだし、そのことをオープンにしている人間ですが、私個人のセックスに関する語りを「ポリアモリーの人のセックスって、こうなんだ!」と拡大解釈されたくはないと思っています。

それぞれの等身大のセックス観

けれど、今回の東京グラフィティ「TOKYO SEX」のなかでは、いろいろな人のセックスの価値観や、セックスの実情、あるいはセックスの願望がありのままに描かれていました。

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わたし、恋人が2人います。

きのコ

「ポリアモリー」という言葉をご存じでしょうか? ポリアモリー(複数愛)とは、複数の人と同時に、それぞれが合意の上で性愛関係を築くライフスタイルのことをいいます。浮気でも不倫でも二股でもない「誠実で正直な複数恋愛」とはどのようなものなの...もっと読む

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コメント

kurimatu01414 ア〜ッこの記事すごく好き!!各々のセックス観があるってことすこ〜 https://t.co/0iF0fjPKt3 3年弱前 replyretweetfavorite

kinoko1027 #ポリアモリー 3年弱前 replyretweetfavorite