親友をつくるための2つのミッション

前回、出会った相手と友達になるための方法を教わった彰人(34歳)。さらに、親友になるためには「その人と一緒に泣いたり笑ったりする機会をつくること」と言われ、「え、どうやって……?」と戸惑っていると、予想外なミッションを出され……。

「で、ここからは親友になるレシピの話」

「あ、はい!」

「その人との間に、とにかく思い出を増やすこと。そして、一緒に泣いたり笑ったりする機会をつくること」

「……! え、どうやって……?」

「はい、ではここで、ミッションを出します!

ミッションその① 恋をすること

「え、恋??」

まさかここで恋が出てくるとは思わなかった。話が飛びすぎていて、拍子抜けしてしまう。

「そう。今の彰人くんに足りないものはね、恋の悩みだよ!」

「恋の悩み……?!」

「そう。人は何かに必死で取り組むと、いっぱい悩む。その意味で恋は最強なの!」

「え、どうしてですか?」

恋をすると、次から次へと悩みが生まれるから。その結果、新しい相談事と後日談がどんどん出てくる。そして友達との話題が尽きなくなる。恋の相談をすることは、友達との思い出を増やすこと、一緒に泣いたり笑ったりすることにつながるの」

「そう……なんですか?!」

思えば、かれこれ10年近く恋をしていない。遠い記憶すぎて、恋とはどんなだったかがわからなくなっている。

「人は恋をすると悩む機会がたくさんある。落ちこむことも、舞い上がることも、多くなる。その度に友達にそれを実況中継するかのごとく報告して、いちいち頼るの! 甘えるの!」

「実況中継するかのごとく……?」

「フラれたら『フラれた! やばい辛い! 気晴らししたい! 付き合って!』って頼る。うまくいったら『やばい、付き合えた! 嬉しい! 祝杯して!!』って甘える。デートの前に緊張したらそれも全部『どうしよう!! テンパる!!』って相談するの。デートが終わったら『ひとまず無事に終わった! 次どうやって誘えばいいんだろう!』ってまた即頼るの」

「たしかに恋をすると忙しそうですね……!」

「そう。とりあえず恋をすれば、その恋に関するいいことが起きても悪いことが起きても、友達との仲を深める材料になる。失恋は、友達の前で泣く機会になる」

「なるほど……」

「恋は、他のどんなプロジェクトよりも悩む機会が多いし展開が早いから、親友をつくりたいのであれば、まず恋をすること」

「なるほど……あ、でも仮に今僕が恋をしたとして、誰にそれを相談すればいいんだろう……親友候補の人材が必要ですよね?」

「職場の同僚」

「え?! いや、でもあの人たちとは難しい気がします……10年近く関わりがあって親友になれていないわけだし……」

「飲みに行く機会は、あるんだよね? これまで仲が深まらなかったのは相性の問題ではなくて、相談をしていないからだよ。甘えたり、頼ったり、泣いているところを見せたりしていないからだよ。親友になるために必要な思い出を、その人たちとの間につくれていないから、今はその距離で止まっている」

相性だと思っていた。一定の距離から近づけないのは、お互いに大人だから、だとも。彼らとの距離はこの先も埋まらないものだと考えていた。親友をつくる=これから出会う新規のキャラだとばっかり思っていたが、今の知人の中に親友候補がいるのか……?

「その意味でね、仕事もめちゃくちゃがんばろう」

「へ?」

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
人生の作戦会議!ーなんでも解決しちゃう女、王生際ハナコ

下田美咲

「恋愛がうまくいかない」「仕事で成果が出ない」「自分に自信がない」「運が悪い」など、あらゆる悩みを王生際ハナコが解決します! 占いでも、カウンセリングでもない、「人生の作戦会議」とは? cakes人気連載「下田美咲の...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません