​不快、苦痛、嫌悪を越えてまですべきこと?

男性向け週刊誌はもちろん、最近は女性誌でもしばしば特集が組まれるようになった「セックス」の問題。これまでこの連載でもそのあれこれを取り上げてきましたが、セックスこそが大事で、楽しく、気持ちよく、幸せであるという風潮に違和感を覚える林伸次さん。その真意は一体何なんでしょうか?

セックスは学校で教えてくれない

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

先日、Dr.ゆうすけさんという方がbar bossaに来店されて、こんな興味深いことを仰っていました。

「みんなセックスレスを恐れすぎです。男女はセックス以外でも理解し合えることはたくさんあるんだから。セックス以外のことも重要視した方が良いです」

なるほど。何かと話題になる「セックスレス」ですが、そんなに大変なことなのでしょうか。人は他の方法でももっとわかりあえる、セックスが全てではないというお話ですね。

ところであなたはセックスは好きですか? この質問って今まで日本人の男女成人にした統計ってあるのでしょうか。もしあったとしたら、どのくらいの割合の人たちが自信をもって「はい。大好きです」と答えるでしょうか。

セックスって難しいですよね。例えば学校の勉強のように、何か権威ある教科書のようなものがあって、教師がいて、手取り足取り教えてくれるものではないですからね。あるいは今は教科書的な本もたくさん出ているし、ネットで検索すれば「幸せになれるセックス」とか「心から気持ちよくなれるセックス」なんて記事もたくさん出てくると思います。

でもやっぱりセックスって個人差があるんです。その通りにやって、全員が全員必ずうまくできるというものでもないですよね。走ったり歌ったりするのが苦手な人がいるように、セックスも下手な人や不器用な人もいます。人によってはトラウマで「性行為自体が不快だ」と感じていることもあるでしょう。また人によっては「ただ痛いだけ」と感じている人もいるかもしれません。あるいは女性によっては、男性から「不感症」だと指摘されて、それが正しいのか、あるいは男が下手なだけなのか、悩んでいる人もいるかもしれません。

本当に、学校の授業のように誰かが教えてくれて、それを真似して、うまくいかなかったら何度も練習して、少しづつ上達するっていうような存在であれば、まだ「なんとかなる」ものですが、セックスってそういうものじゃないんですよね。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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コメント

t_take_uchi 不快、苦痛、嫌悪を越えてまですべきこと?|林伸次 @bar_bossa | 17日前 replyretweetfavorite

usksuzuki お店でぽそっと言ったことを@bar_bossa 林さんが引用してくれました。 時代的に、もはや「あるべき夫婦生活モデル」みたいなのを持ってないほうが幸せになりやすいと思っていて。 二人的にOKで、そこに嘘がないならぜんぶ正解。 https://t.co/8vGx57fwZN 17日前 replyretweetfavorite

ikb セックス、か。自信を持って、気持ちいいこと、と答えられるけれど。何をおいても優先すべきこと、ともおもわなくなったなあ。年取ったせいだ。:不快、苦痛、嫌悪を越えてまですべきこと?|林伸次 @bar_bossa | 17日前 replyretweetfavorite

haru_k48 不快、苦痛、嫌悪を越えてまですべきこと?|林伸次 @bar_bossa | あいてによるけど好きです 17日前 replyretweetfavorite