ぼくが買った下着は、明らかに若者のためのモノではない

売り場で店員さんに勧められるがままに買ったモノ、ありませんか? この商品のメーカーはどういう点でマーケティングに成功したと言えるのでしょうか。ターゲットの見極め方、攻略の仕方について、考えます。

世の中には、実にいろんなモノが売られています。どんなモノも万人のために作られて売られているわけではありません。必ず特定の誰かのために提供されています。その誰かを「ターゲット」と呼ぶことは、以前、説明致しました。

例えば、ぼくは寒い冬に薄手だけれども温かい下着を買ったことがあります。店員の人に勧められて、これにしようと思って、会計を済ませている最中に、その下着のパッケージを改めて見ると、なんと「加齢臭対策バッチリ!」と書かれていました。なんとも失礼な話じゃないですか。しかし考えてみると、中年の男に下着を売る場合には、「加齢臭対策」がなされていることは、大事なアピールポイントなのかもしれません。

誰かのために提供されているということは、逆に言えば、ターゲット以外の人のためには提供されていない、ということです。ぼくが買った下着は、明らかに若者のためのモノではないのです。なぜならば若者は加齢臭対策など不要だからです。

では、モノを売るマーケターは、どのようにしてターゲットを決めているのでしょうか?そこで出てくるマーケティングの基本的な考え方が、STPというものです。STPとは、「セグメンテーション」(Segmentation)と「ターゲティング」(Targeting)と「ポジショニング」(Positioning)という3つのことばをまとめたものです。

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今さら聞けないマーケティングの基本の話

松井剛

何気なく使っているマーケティング用語。そのことばの裏には、あなたのビジネス、さらには世の中の見方を変える新たな視点が隠れています。一橋大学経営管理研究科・松井教授が、キーワードをゆったりと、しかし的確に解説するこの連載。他人の成功体験...もっと読む

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コメント

matsu_take 今回は下着の話をしました。 https://t.co/vc9zXWemRD 3年弱前 replyretweetfavorite

Kawade_shobo 公開しました!|[今なら無料!]あなた自身に必要なマーケティング感覚を育てるコラム 3年弱前 replyretweetfavorite