今日はアメリカの「社畜」についてお話しましょう。
「社畜」という言葉から想起されるイメージ、それは会社に飼い慣らされ、自分の意思や良心を放棄した会社の奴隷、あるいは家畜と言ったところでしょうか? 「会社人間」と同じような意味ですが、「会社+家畜」で強烈に皮肉が効いています。
社畜は別に日本のサラリーマンの専売特許ではありません。実はアメリカの企業にも沢山の社畜がいます。英語にも「社畜」に相当する「corporate slave」(企業の奴隷)という言葉が存在し、ちょうど社畜と同じような意味合いで使われています。
私の実体験と照らし合わせると、アメリカ企業の社畜度は日本のそれよりも高いのではないのかと思います。私自身、アメリカでは日本のサラリーマン時代とは比較にならないほど長時間働いていました。そしてそんなふうに働いている人は周囲にいくらでもいたのです。あの働きぶりは、今になって考えてみると「社畜」という言葉が本当にピッタリです。ではなぜアメリカにも沢山の社畜が存在するのでしょうか? 今週と次週の2回に渡ってアメリカの雇用事情について説明しながら、なぜアメリカにも沢山の社畜がいるのかを解き明かしてみましょう。
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