アイコンタクトが下手な日本人に贈る、とっておきの秘策

質問を制する者は人生を制す――その極意を、“お悩み”別にビジネスコミュニケーションの達人が解き明かす連載の第7回。こちらが一生懸命質問しているのに、相手がどうも適当に話を聞き流しているな、と感じることはありませんか? 今回は、相手の注意をこちらにガッチリとホールドするための極意を学びます。

真剣に質問しているのに
相手がスマホをチラ見している!

 こちらが一生懸命質問しているのに、相手がどこかソワソワしていたり、へたをすると手元のスマホをチラチラ見ていたりすることって、ありますよね。
 人の話を聞く気があるのか!とカチンとくるのも当然ですが、ここはちょっとクールダウンして、原因が「自分」のほうにあるのではないかと考えてみましょう。

 相手がこちらの話を聞き流しているようなとき、まず疑ってみるべきは、あなたの「表情」です。

 そう言われてもピンとこないかもしれません。
 「表情」の大切さを、私はセミナーでもよくお話しするのですが、その言葉を真剣に受け止めてくれる人は、正直なところ0パーセントです。
 ですが、表情というものは皆さんが考えるより10倍も20倍も大切なんです。

あなたの目線、相手に届いていないことはありませんか?

 相手から会話に対する集中力を奪ってしまう表情とは、一体どのようなものなのでしょうか。
 それはずばり「あなたのほうに、集中力がないように見える表情」です。
 具体的には「視線がキョロキョロとあちこちを泳いでいる」ような表情です。

 コミュニケーションにおいて「相手の目を見て話す」のは基本中の基本
 目線がキョロキョロと動く人は、落ち着きがなく、会話に集中していないように見えます。

 そんな人が相手だと、話を聞く側が「この話、早く終わらないかなあ」という気持ちになってくるのも当然ですよね。

 日本人は、もともとアイコンタクトが苦手な人種なので、相手の目を見ずに話す人が少なくありません。
 せっかくいい質問をしていても、これでは相手からいい答えを引き出すどころか、話を聞いてもらうというスタート地点にさえ立てないんです。

目線はあなたが思うより10倍大事!

 「話の内容がきちんとしているなら、アイコンタクトがちょっとくらい下手でも構わないじゃないか」と思う人もいるかもしれません。
 しかし、コミュニケーションにおいては「表情」は「言葉」以上に重みを持ちます
 そのことを説明した、有名な心理学の法則が「メラビアンの法則」です。
 この法則によると、聞き手に影響を与える情報の順位は次のとおりです。

1位 視覚情報(見た目・表情・しぐさ・視線)
2位 聴覚情報(声の質・早さ・大きさ・口調)
3位 言語情報(言葉そのもの)

 会話に与える影響は、アイコンタクトを含む「見た目の情報」が55パーセントと最も高く、「話の内容そのもの」が与える影響はわずか7%にすぎないんです。
 これはアメリカのデータですが、私自身の実感で言えば、日本人が「見た目の情報」に受ける影響はさらに高く、70パーセントくらいになるでしょう

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超一流 できる人の質問力

安田正
マガジンハウス
2017-10-19

この連載について

初回を読む
超一流 できる人の質問力

安田正

私たちの日常会話は「質問」であふれています。「有休とっていいですか?」と、上司にお伺いを立てるのも、「この商品を買ってくれませんか?」と、顧客に営業するのも、「結婚してくれませんか?」と、恋人の気持ちを確かめるのも、すべて質問。「聞き...もっと読む

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