安藤忠雄「建築は闘い。だから展名も『挑戦』と名づけた」

いま、六本木の国立新美術館で開催されている「安藤忠雄展 –挑戦−」。稀代の建築家がつくる建築にはどんな美しさが宿っているのでしょうか。中編では、安藤忠雄さんの建築は、なぜ「考えよ」と問うのか、その思想を訊きます。
美術、写真、文学、建築などのテーマについて作家活動を続けるアートコンシェルジュの山内宏泰さんが、その「美しさ」を探ります。

 いま、建築がおもしろい。

 心からそう思わせる展覧会が、国立新美術館での「安藤忠雄展 −−挑戦−−」。


東京・六本木の国立新美術館  12月18日(月)まで開催

 かくも名を成し、だれもが存在をよく知る建築家なのだから、いざ個展を開くとなれば大回顧展であっていいはず。ところが今展は、大家の業績を恭しく観覧するようなものとは趣が異なる。

 展示セクションごとに驚きがあって、見方を固定しない生々しさがある。なんというか、この場で生成されていく現在進行形の展示になっている。生きて動いている何かを見せつけられるような感覚がある。

「それはそうです、タイトルの通りこれもひとつの『挑戦』ですから。そもそも建築の仕事というのは、いつだって闘いを挑むようなもの。建築をつくる土地を知り抜き、関係者や施工業者と仕事の進め方を詰め、クライアントと話し合いを尽くす。格闘の連続です。仕事とはそういうものなのですから、今回の個展に対しても全力で挑み、格闘したまでです」

 当の本人がそう熱く語る。

 たとえば展示は前半、これまで手がけてきた住宅の仕事を通覧できるようになっている。

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美をさがすのが人生で唯一の目的である

山内宏泰

美術、写真、文学、建築などのテーマについて作家活動を続けるアートコンシェルジュの山内宏泰さん。テーマの根幹にあるのは、「美しさ」でした。美しさとは果たしていかなるものなのでしょうか。毎回、各界でこれぞという人に話を訊きながら、「美しさ...もっと読む

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zoukeionline 安藤忠雄さんの建築は、光の美しさだよね。 https://t.co/mXawJjj9mu 3年弱前 replyretweetfavorite