美術とおカネ 全解剖

第33回】形だけまねして明治に導入 当初から存在意義が揺らぐ

美術展を見るために何時間も並ぶ……。そんな経験の背景には日本の美術館の存在意義が曖昧なことがある。維持のためには何でもありの鵺のような存在にならざるを得ないのだ。

 美術館とは何のために存在するのだろうか。欧米では美術館も博物館も一緒くたにミュージアムと呼ばれる。日本の広義のミュージアム数とフランスの数で比較すれば、日本の方が多い(下図参照)。そこに、日本では年間延べ人数で2億8000万人もの人が訪れているのだ(2014年文部科学省「社会教育調査」)。

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美術とおカネ 全解剖

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日本人は美術が大好きだ。広義のミュージアムには年間延べ3億人近くが訪れ、美術展には根気よく何時間も並ぶ。しかし、美の世界の裏側ではカネが行き来し、さまざまなプレーヤーがうごめいている。おカネの流れから作家の生活、歴史から鑑賞術まで網羅した。

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