科学が教える、子育て成功への道

コミュニケーション……繫がりを生み出す

「コミュニケーションにおける最大の問題は、それが起こるというのが幻想(illusion)だということだ」 (ジョージ・バーナード・ショー〔作家〕)
ビジネスリーダーは、従業員にコミュニケーションスキルを身につけよ!と声高に叫んでいる。求められるコミュニケーションスキルは話すことと書くこと。忘れ去られた技術になりつつあった話すことと書くことが、改めて脚光を浴びることになったのである。


氾濫する一方的なコミュニケーション

今や世界の人々は地理的な境界を超えて日常的にコミュニケーションしている。グローバルビジネスの新しい方法がどんどん生まれている。ビジネスリーダーは、従業員にコミュニケーションスキルを身につけよ!と声高に叫んでいる。求められるコミュニケーションスキルは話すことと書くこと。従業員全てがコンピュータを使うとしても、各自が発見したことを伝え合わなければならない。忘れ去られた技術になりつつあった話すことと書くことが、改めて脚光を浴びることになったのである。権威ある国際的な写真賞〝Family of Man〟の受賞者エドワード・ムローは一九六四年に「最新のコンピュータは、人間関係における最も古い問題を単に高速で混ぜ合わせるだけだ。結局、私達がその古い問題を伝え合う時に、どう言ったらよいのかという問題は残ったままなのだ」と述べている。

酸素を発見したと言われているジョセフ・プリーストリーは「コミュニケーションの方法が精緻になればなるほど私達はコミュニケーションをしなくなる」と言った。もし彼がフェイスブックやツイッターを見たら、人間は伝え合い、繫がることに飢えている存在だと思うだろうか。私達はコミュニケートする新たな方法を開発し続けている。車を運転していても携帯電話で話すのをやめられない。たとえ手が自由に使えても、運転中の電話での会話は安全ではないと言われている。しかしやめられない。電子媒体による集中力の阻害について研究しているスタンフォード大学のクリフォード・ナスはこう言っている。私達は運転する時大抵一人である。それは私達のような社会的動物にとっては辛い状態である。なので「電話のベルやメッセージの着信音が鳴った時、ああ人と繫がっていると実感し、飛びつかないわけにはいかない」と。

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科学が教える、子育て成功への道

ロバータ・ミシュニック・ゴリンコフ /キャシー・ハーシュ=パセック

私たちは勉強ができれば「成功」、お金があれば「幸せ」と決めつけたり、反対に、頭の悪いから「成功」は無理、安楽に生きられれば「幸せ」と思い込んだりしていないでしょうか? しかしそれは、きわめて一面的な「成功」と「幸せ」の定義です。もっと...もっと読む

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コメント

showgo https://t.co/C8cCOKaoCM 3年弱前 replyretweetfavorite

azulblue そうね。たいていは言いっ放し、出しっ放しなので。 https://t.co/qXDE9s6TeV 3年弱前 replyretweetfavorite