家事は手を抜き足を抜き。ヘンな健康食品は大嫌い!

63歳でシニアチアダンスチーム「ジャパンポンポン」を立ち上げ、85歳の現在も現役でチアダンスを楽しむ滝野さん。「健康食品は大嫌い」、「医者へはほとんど行きません」、「お肉大好き、コカコーラ大好き」、「一人暮らしサイコー!」と、世のお年寄りのイメージとは、ちょっと違うマインドをお持ちです。たくさんの習い事をし、毎日を忙しそうに笑ってすごす滝野さんに、生活を楽しむコツを聞きました。

生活なんて、手を抜き、足を抜き

 お料理は嫌いではありませんが、やはり、めんどうなときもあります。仕事をしていた頃は経済的に余裕があったので、よく外食をしていましたが、今はほとんどが自炊です。だから、冷蔵庫のビールが減って仕方がないんですけどね。
 一人なので、たいしたものは作りません。スープや煮物はお鍋いっぱいに作って、1週間、そればかり。揚げ物は後片付けが大変だから、できあいのものを買って済ませます。今はスーパーのお惣菜もずいぶんおいしくなりました。

 巷では「お料理は認知症予防にいい」と言われています。
 本人がやりたくてお料理をするなら結構なことですが、「ボケないためには料理を続けろ」と、男どもが妻にばかり言うのはとんでもない話。そんなに料理がボケにいいのなら、男性だろうとなんだろうとその人がやればいいのです。
 料理のほかに、楽しいことはいくらでもあります。何十年も毎日毎日、料理をしてきたのだから、いい加減イヤになってやりたくないと思うときだってあります。さんざんやってきたのですから、もう、家事は手を抜き、足も抜きでいいじゃないですか。

 料理だけでなく、多少のルーズさは自分で自分に目をつむりましょうよ。
 食器の汚れものは一日分、お台所のシンクにためておいたって、夕飯の後、キチンときれいにして一日を終えれば、帳尻は合います。
 私はこの、「寝る前にお台所の流しはキレイにしておくこと」だけは守るようにして、それ以外は「まぁ、いっか」。
 だから、我が家は人様をお呼びできるような部屋ではありません。
「一人でもていねいな暮らしで豊かに過ごす」なんて言えたら、素敵でかっこいいのでしょうが、私の2LDKの部屋には無縁です。

 強いて言うなら、玄関にお花を飾っているくらいでしょうか。隔週に1回、花束を届けてくれるサービスを利用しているのです。本当は週1回なのですが、毎週、お花の世話はできないので、ここでも手を抜いて2週間に1回。
 このサービス、何がいいって、カトレアやカサブランカ、コデマリにアジサイなど、季節のお花で作ったボリューム満点の花束が1回1000円! とても、お安いんです。

 お金をかけてまでお花を飾るのは、私にとっては贅沢。でも、2週間に1000円ならささやかな楽しみとしてアリだと思うんです。
 ケチ? 関西人だから、お金のことにはシビアなんですよ。

ヘンな健康食品なんて、大嫌い

 私は子どもの頃、ひどい偏食でした。野菜やイモ類、豆類がダメで、乳製品は一切受け付けず。お魚はお正月、鯛の尾頭付きの真ん中をちょこっとつまむ程度で、それ以外のときには、まったく口にしません。
 好きなのは肉、キュウリ、ゴボウとこんにゃくに卵焼き。おうどんとおつけものがあったら、あとは何もいらないという子どもでした。だから蚊トンボみたいにガリガリ。
 おまけに相当な頑固者で、一度、「いらない」と言うと、親がどんなに無理に食べさせようとしても絶対に口を開かない。母もほとほと手を焼いて、きょうだいの中でも私の偏食だけは許されていました。

 それが改善されたのは、22歳で行ったアメリカ留学です。
 お魚はもちろん、つけあわせだってグリーンピースやニンジン、ポテトなど、コーン以外、お皿にのっているもの、すべてが嫌いなものです。でも、さすがに家とは違い、出されるものを食べるしかありませんので、いつの間にか、好き嫌いはかなりなくなりました。
 しかも、ここ何年かは、切り干しダイコンを自分で煮たり、ヒジキを見て「食べたいな」って思うようになりました。切り干しダイコンの匂いはもちろん、ヒジキやおからなんて見るのもイヤだったのに。やっぱり、日本人だからかしら。
 ただ、頑固さは変わらないようで、イヤなものは自分の気が進まなければ、絶対に食べないというところは昔のまま。
「体にいい」と言われる健康食品でも、嫌いなものは絶対に口にしません。

 覚えてらっしゃる方も多いと思いますが、「紅茶キノコ」や「カスピ海ヨーグルト」など、昔からいろいろな健康食品のブームがありました。
 主婦が集まって、ヨーグルトの株を分け合ったり、卵の黄身とニンニクを炒ってパウダーにしたり。こうした集まりにも、私は絶対に参加しませんでした。
 だって、気持ち悪いじゃないですか。「紅茶キノコ」って、茶色の液体の中にぶよぶよした物体が浮いているんですよ。そんな不気味な健康食品に、健康な人がさらに健康になろうと夢中になっているのは、昔から不思議でなりませんでした。

 最近は、「高齢者ほどお肉を食べて、タンパク質をとったほうがいい」なんて言われているようです。でも、「健康のために」と無理をしてお肉を食べて、胃もたれして困っている人も多いのではないでしょうか。
 かく言う私はお肉大好き。「最後の晩餐」も焼き肉をいただきたいと思っている肉食女子です。
 もちろん、健康のためなんかじゃありません。

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85歳のチアリーダー

滝野文恵

「何歳からでも人生は楽しくできるのよ!」 滝野文恵さんがシニアダンスチーム「ジャパンポンポン」を立ち上げたのは63歳のとき。85歳になる現在も現役で、華麗にステップを踏み、ターンを決める。「良妻賢母」の枠にとらわれて苦しんだ時期を乗...もっと読む

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