皆さんは、自分の服を洗濯していますか? 自分でしている人もいれば、家族の誰かがやってくれている人もいるでしょう。でも洗濯って面倒ですよね。色物かどうか仕分けて、洗濯機に入れて、洗剤とか漂白剤とか柔軟剤とか適切なところに入れて、洗い終わったら、ハンガーとかに掛けて干して、乾いたらたたんで、タンスなどしかるべき場所にしまわなくてはなりません。ドラム式の洗濯乾燥機があれば、干す手間が省けますが、乾燥しすぎて縮まないかどうか、気をつけなければなりません。
じゃあ全部、クリーニング屋さんに出せば良いじゃないか、という話になるけれども、そうは問屋が卸しません(話が脱線しますが、この表現もマーケティング的であることに気がつきましたか?)。そんなことをしたら、どれだけお金がかかるのか、考えるだけで恐ろしいです。同じように家事サービスを使って洗濯をまかせる、という方法もあります。逆に、洗濯機を買うお金すらもったいない人は、コインランドリーで洗うとか、洗濯板で手洗いをするという方法も考えられます。
しかしいずれも高すぎたり、手間がかかりすぎたりして、あまり現実的ではありません。そういったことから、現在の日本では、服を洗う方法として、洗濯機とか洗剤とか物干し竿とかハンガーなどを購入し、消費者それぞれが自分で洗濯することが、一般的になっているのです。
なんで洗濯の話をしているのでしょうか? ポイントは、ぼくたちは洗濯機を買うのは、洗濯機が欲しいからではなく、洗濯機の機能、つまり手間をかけずに洗濯ができるという機能を欲しいからだ、ということです。もしクリーニング代が仮に今の値段の10分の1になったとしたら、どうなると思います? おそらく多くの人は、自分で洗濯をするのをやめて、下着とかジーンズとかもクリーニング屋に出すでしょう。同じことは、家事サービスの値段が大幅に下がった場合にも言えます。
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