ついに明かされる、謎の老紳士の正体。

15歳で起業した著者が超富裕層になるまでの15年を振り返る『15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと』特別掲載、第16回。老紳士をすっかり信じてしまった正田青年と営業部長。かなりの金額を彼に託すようになっていました。ところが、その老紳士の息子からの電話で、すべてが明らかになります。

会長の正体

 こんな調子で、会長に対する信頼感は膨れ上がり、僕はかなりのお金を会長に託すようになっていた。会長のビジネスのネタは豊富で、100万や200万で参加できるような案件もたまにあり、そんな案件には営業部長をはじめとして、僕の会社の従業員たちもこぞってお金を出していた。

 ところが、僕たちから相当額のお金を受け取ってしばらくすると、それまで頻繁にかかってきた電話が一切こなくなった。営業部長に聞いても、最近音沙汰がないとのことだった。最初のうちは忙しいのだろうと思っていたが、1カ月が経ち、2カ月が過ぎようとすると、さすがに心配になってきた。

 そこで、まず営業部長と話をした。

「株が値上がりして2400万になったって言ってたけど、あのお金どうなった?」

 僕は株購入のために会長に預けたお金のことを聞いてみた。

「あっ、あれは、税金がかかるだろうから、少しずつ上手に戻してやるって言われて、そのままになってます」

「でも、それってなんか怪しくない?」

「催促しても、待ってろって言われて……」

 こんなやり取りをしているうちに、だんだんと会長に対する疑いが強くなっていった。会長と知り合ってから3カ月が過ぎて、ようやく僕たちは冷静になりつつあった。

 会長が詐欺師だと確信したのは、彼の息子からの電話がきっかけだった。

 彼とはそれまでに食事の席などで何度か顔を合わせていた。会長について疑い始めたころ、ちょうどその息子から電話が来て、会長について質問されたのだ。

「正田さん、最近ウチの親父と仲がいいみたいですけど、ウチの親父って何の仕事してるんですか?」

(はぁ???)

 すでに家を出て独立している息子とはいえ、自分の父親について他人に尋ねるような質問ではないと思ったので、僕は驚きを隠せなかった。

「仕事って、会社の会長をしてるんでしょ?」

 そう答えると、息子は「信じられない」という反応をした。

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15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと

正田圭

「僕は、どこにでもいるごく普通の子どもでした。両親はサラリーマンと専業主婦で、自分に特別な才能があったとも思えません」と語る著者、正田圭さん。そんな正田さんの「お金持ちになりたい!」という目覚めから、ついに超富裕層となった今日までの、...もっと読む

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