所変われば事情も変わり、日本の外だと副業はわりと当たり前です。イギリスは副業が大変盛んな国の一つです。会社でもおおっぴらに話してしまいます。学校の先生や大学の先生、一部上場企業の社員、公務員、警官まで副業に熱心です。
しかし、そうなったのは実はここ最近の話なんですよね。
そもそもイギリスも昔は日本みたいに転職は普通ではありませんでした。
多くの人は同じ会社に何十年も勤めていたんです。引っ越しも珍しくて、産まれてからずっと故郷の村に住む人が多かったです。
しかし80年代に、産業が競争力がなくなったので、国の政策で製造業や重工業が徹底的に潰して、組合も弱体化させて解雇規制を緩和して、社会が大きく変わってしまったんです。
クビになるのが当たり前になって、転職が普通のことになり、仕事を求めて国中どころか海外に移転するのも珍しくなくなりました。
金融やITが盛んになりました。その一方で女性が働くのが当たり前になり扶養控除もなくしました。その前は女性は専業主婦が珍しくなかったんです。でも働かないと生活できなくなったのでフルタイムで働く人が増えた。
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