株取引から黎明期のアフィリエイトへ。この世界は「早い者勝ち」です。

15歳で起業した著者が超富裕層になるまでの15年を振り返る『15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと』特別掲載、第8回。ネットビジネスの将来を見通していた友人B君。彼の発想に感化された正田少年は、まだ生まれたばかりのアフィリエイト・ビジネスに乗り出す。はたして。。。

第3章 詐欺と裏切り

インターネットで大儲け

 しばらくの間、3人のチーム体制でトレーディングを行っていたのだが、途中で後輩のCが抜けてしまったため、僕とBだけが取引を行うようになっていた。

 ちょうどこのころ、僕たちはこれまでのように株の短期売買とFXで資金を増やしていくだけでなく、投機的要素の少ない、安定した収益を得られる道を模索すべきだと考えるようになっていた。トレードが学校でやりにくくなったのも理由の1つだ。そこで検討を重ねた結果、僕たちは、アフィリエイトの世界に入っていくことにした。

 アフィリエイトに着目したのは、Bだった。彼にはなかなか先見の明があり、「近い将来には、ピザだってネットを通じて注文するようになる」などと発言する人物だった。僕はそうした彼の発想についていけず、「そんなことあるわけないじゃないか」と、Bのことを嘲笑したりしていた。だが、今思えば、彼のほうが完全に正しかったということになる。

 そんな彼だけあって、すでにアフィリエイトを始め、着実にお金を稼いでいた。この少し前ごろから、僕と彼はそれぞれの方法でお金を稼ぐようになり、口座も別々のものにしていた。

 Bはアフィリエイトで稼いだお金をFXに投入し、さらに収益を上げていた。この方法が見事に当たり、しばらくすると利益を7000万円にまで膨らましていた。

 ところが、ある日、為替が大きく動くということが起きた。あまりにも急激な動きだったので、Bはうまく対応することができず、翌日にロスカットが行われると一晩にして5000万円を失うことになる。

 5000万円の損失は、Bの精神を完全に破壊してしまったようだ。ショックから立ち直れなかった彼は、鬱病になってしまう。

 5000万円をなくしたといっても、手元にはまだ2000万円もの金が残っていた。だが、彼はそのような冷静な見方をすることができなくなっていたのだ。

 しばらくすると、Bは学校に来なくなってしまい、その後しばらくして、トレードはもう引退すると言い出した。

 すでに僕は高校生になっていたが、通っていた私立は中高一貫校だったため、エスカレーター式で進学することができた。そのためか、高校生になっても特別な感慨は湧いてこなかった。

 アフィリエイトで稼げるようになってからは、FXよりもこちらのほうに比重を置くようになった。FXとは違ってアフィリエイトは元手いらずでお金を稼げる仕事だった。

 Bは学校に来なくなっていたが、僕は相変わらずBの家で仕事をさせてもらっていた。Bはそんな僕を横目に1日中ゲームをプレーしていた。

 稼ぐコツは、いかに自動化ができるかにあった。例えば自分でホームページを1000ほど作り、そこに手作業でリンクを張っていく方法では膨大な時間がかかってしまう。これを自動化させて手間を掛けずに行うことが求められた。

 こうした自動化の仕組みは、株やFXの自動売買のシステムを作ろうとして考えていたものを応用した。アフィリエイトのリンクを自動で収集し、1ページの中に重要なキーワードを掲載したホームページを大量生産していく。今ではそんな手法は通用するわけがないのだが、そのころはまだ斬新なやり方だった。

 これに加え、設定したキーワードが検索にひっかかるように「裏技」も駆使していった。具体的には、〈BODY〉タグで背景色として指定した色とは異なる色の背景画像を指定し、同じ色の文字で記述する方法などだ。

 例えば、カルティエのアフィリエイトで儲けようとする場合は、黒い背景に「カルティエ」という黒字を羅列していった。見た目にはただの黒い背景だが、そこには「カルティエ」というキーワードが大量に埋め込まれていることになる。

 カルティエの時計を売る側としては、「カルティエ」というキーワードで検索された際に、自分のホームページを検索サイトの上位に表示させたいと考える。この場合、ホームページ上のキーワード含有率が高ければ高いほど、「カルティエ」関連のホームページであると認識され、上位に表示される。

 こんな裏技を考えながら、できるだけ多くのキーワードを上位表示させるように努力した。現在はもちろんペナルティとなるのだが、当時はまだ有効だったのだ。

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15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと

正田圭

「僕は、どこにでもいるごく普通の子どもでした。両親はサラリーマンと専業主婦で、自分に特別な才能があったとも思えません」と語る著者、正田圭さん。そんな正田さんの「お金持ちになりたい!」という目覚めから、ついに超富裕層となった今日までの、...もっと読む

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