スポーツでもゲームでもない。僕の頭の中は「ビジネス」でいっぱい。

15歳で起業した著者が超富裕層になるまでの15年を振り返る『15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと』特別掲載、第6回。正田少年ら中学生たちは、グループを作ってデイトレードを続けました。ときには「ビジネス合宿」と称して、泊りがけで勉強会を実施。頭の中は、まさにビジネスのことでいっぱいでした。

3 日間の「ビジネス合宿」

 僕らはまだ十代半ばという幼さだったが、周囲には同じようにデイトレードを行っている同年代の中高生たちが結構いた。

 同じことをやっていると、不思議とどこかで接点が生まれてくるようで、他の地域に住んでいるグループと知り合う機会はよくあった。

 これは何も特別なことではなく、スポーツやゲームを趣味としている人が、それをきっかけとして横のつながりを広げていくのと同じことだ。たまたま自分が興味を持ったのがお金儲けだっただけで、サークル的なノリで同じ興味を持つ人たちと情報交換をする機会を得たということに過ぎない。

 それに、当時は9歳で起業し、surfingprizes.com を立ち上げた15歳のキャメロン・ジョンソンさんが話題だったこともある。同じ15歳で何歩先を行かれているかと考えると、起業した喜びははるか昔のことに感じられ、早く追いつき追い越さなければという焦りしかなかった。

 学校が休みの時を狙って、僕は「ビジネス合宿」なるものを企画した。デイトレードに興味がある仲間たちと泊まり込みで勉強会を実施することで、少しでも早くタートルに近づくためだった。

 宿泊先は、同級生の親が持っている別荘だった。僕の通っていた中学では、僕のほかにもすでにデイトレードを始めている同級生が数人いたので、彼らと交流し、優秀な人材がいたら自分のチームに入ってもらうことが合宿の目的の1つだった。

 合宿では、自分たちが考えついた投資の手法を共有し、そこで思いついた手法をバックテストすることなども予定していた。仲間たちと「○○銘柄の動きを見てブレイクしたら教えてくれ」とか「○○銘柄が400円を切ったら教えてくれ」などと言い合い、ディスプレイを睨んで「上がった」「下がった」と一喜一憂する姿はTVゲームで遊ぶ学生そのものだった。

 このころになると、僕の頭の中は寝ても覚めてもビジネスのことでいっぱいで、他のことが考えられなくなっていた。そんな状態だったので、学校の部活はきっぱりと辞め、デイトレードにさらなる時間を費やすことにした。

合宿の成果

 デイトレードにもすっかり慣れ、少しずつ儲けが出てくると、今度は儲けたお金をどうやって守っていくかが気になってきた。儲けが出てきたといってもまだまだなのだが、取らぬ狸の皮算用で、大金を稼いだら次はどうしたらいいのだろうと妄想は膨らむ一方だったのだ。儲けの最終目標額を設定し、あたかもその額を得られるかのように信じて疑わず、僕らはすでに大金を得たような気分だった。

 少々浮わついた感じはあったが、儲けるための研究はしっかりとしており、最強の投資手法をどう構築するかといった話をしょっちゅうしていた。

 儲け分が一定額に達したら、デイトレードのバーチャルシミュレーションができるサイトを作ろうと話していたこともある。サイトに人を集め、バーチャルなデイトレードを体験してもらうというアイデアだった。設定期間中に最も収益を上げた人には、商品としてフェラーリを1台プレゼントする。実現できれば、かなりの人が集まってくると予想された。

 これをする目的は、他の人が実践しているロジックのデータを入手するためだった。1位になった人たちの手法に常に自動で追随するようなシステムを作り、それらを自分たちが行う取引に導入したら儲かるはずだと考えたのだ。

 僕たちが実践していたのは、あくまでも短期売買であって、長期にわたって株を保有することはまったく考えていなかった。そのため、ニュースを見て景気動向を調べることや、世界経済がどう動いているかについては一切目を向けなかった。

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15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと

正田圭

「僕は、どこにでもいるごく普通の子どもでした。両親はサラリーマンと専業主婦で、自分に特別な才能があったとも思えません」と語る著者、正田圭さん。そんな正田さんの「お金持ちになりたい!」という目覚めから、ついに超富裕層となった今日までの、...もっと読む

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