パン屋さんめぐり@街中
焼き立て求め、寄り道サイクリング!
市内各所を観光するときに立ちはだかるのが移動手段。バスは便利ですが、桜や紅葉の時期には市内は大渋滞、定刻に来ないこともざらにあります。そこでおすすめしたいのが自転車。京都の街はコンパクトで主な名所は10㎞四方に収まっており、中心部はほぼ平坦な道。自転車なら渋滞に巻き込まれず、気になるお店があったらフラリと立ち寄ったり、細い路地裏を行ったりする楽しみも。今はレンタサイクルのサービスも充実していますよ。
さて自転車観光をするなら、朝の早いパン屋さんめぐりはいかがですか。和食のイメージが強いものの、意外にも京都はパンの消費量日本一。街を歩けばそこかしこにパン屋さんを見つけられます(特に今出川通は激戦区で、別名パン屋通りとも)。今回紹介するのは、道が広めで走っていても気持ちいい、鴨川沿いにあるパン屋さん3軒です!
1軒目は、河原町今出川の交差点から少し西に入ったところにある「アルチザナル」。店主がフランスで修行を積み、2012(平成24)年「ワインに合うパン」をコンセプトに開店しました。ワインの貯蔵庫をテーマにした店内には、ハード系、デニッシュ系、サンドイッチなど約40種。ソーセージやチーズをはさんだパンは、「ワインに負けないよう、味付けは少し濃いめ」で、まさにワインに寄り添うような印象です。
その斜め南向かいにあるのが、「エズブルー」。留学先のフランスで食べたパンに感動した店主が、その味を再現するべく始めたお店です。嚙めば嚙むほど甘みを感じるバゲットはパリッとした食感に小麦の香り。そんな自慢のバゲットを使ったサンドイッチは、食材を挟んでも最後までパリパリの食感を消さないようにと、専用の冷蔵庫の中に並んでいます。ライ麦から起こした自家製天然酵母を使ったパンなど味はどれも本格的なのに、お手ごろ価格で親しみやすい。常時100種類という多彩な品揃えもうれしい一軒です。
骨董店が多く点在する寺町二条にあるのが、「ブーランジェリー リベルテ」。ここの魅力は何といってもハード系で、生地そのものに旨みが感じられ味わい深い。さらには、クルミやクリームチーズ、オリーブにアンチョビなど、いろいろな素材をはさんで焼き上げたパンは、まるでフランス料理の一皿のような仕上がり。ひとつ食べるだけでも贅沢な気分になってきます。こちらも約80種と目移り必至。
・・・と、こんな風にあちこち寄り道できるのも、自転車だからこそ。好みのパンを購入したら京都人の憩いの場、鴨川の河川敷へ。河川敷じゃなくても空の下、いろいろなパンが食べられる喜びを嚙みしめてみてください。
ブーランジェリー リベルテ
075-253-0500/京都市中京区寺町通二条上ル常盤木町65-2/7:00〜19:00/月休
エズブルー 075-231-7077/京都市上京区今出川通寺町西入ル大原口町212 カーサビアンカビル1F/ 7:00〜19:00/火・第3月休
アルチザナル 075-744-1839/京都市上京区今出川通寺町東入ル一真町89/8:00〜19:00/水・木休
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