復讐手帖

夫の弁当に毎日少しずつ生ゴミを混ぜた妻。死んで、と念じつつ……

夫の浮気が発覚したものの、即離婚! とはいかないケースも多い。「夫は『何もない』と言い張ったけど、スマホに届いた女からのメールは『昨日はすごく感じちゃったあ』みたいな内容で……」。とはいえ、メグミさん(37歳)の子どもふたりはまだ小学生、夫の稼ぎがないとこの先とてもやってはいけない。そんな現実に絶望的な気持ちになり……。行き場を失った女の想いが向かう果てを描いた『復讐手帖』をcakesで特別連載!

◆腹いせに自分も浮気する妻たち

夫の浮気が発覚したとき、腹いせに自分も浮気するという女性は意外と少なくない。メグミさん(37歳)もそのひとり。
「1年ほど前、夫のスマホから浮気がわかりました。どのくらいの期間、どのくらいの頻度で会っていたのかは知りません。聞く気にもなれなかった。夫は『何もない』と言い張ったけど、女からのメールがひどかった。『昨日はすごく感じちゃったあ』みたいな内容。思い出しても吐き気がします」

子どもふたりはまだ小学生。離婚も考えたが、現実として子どものこれからを考えると、経済的にはやっていけない。夫の稼ぎがないと子どもを大学にもやれないとわかったとき、メグミさんは絶望的な気持ちになったという。

「シングルマザーとしてやっていけるなら離婚する人はたくさんいるでしょうね。妻を裏切って浮気するような男と一緒に暮らしていきたいと思う女性がいるはずはないのだから。結局、私が我慢するしかない。女はずっとそうやって我慢してきたんだろうなと思うと、なんだかつらいなと思って……」

夫の謝罪は受け入れた。子どもたちのために家庭を壊すわけにはいかない。夫が自分の顔色を気にしているのもわかる。夫だって、たぶん出来心なのだろうと想像はついた。だがそれでも何かがひっかかる。「夫が他の女性に心を移し、肉体関係をもったかもしれない」ことを、「しかたないな」とは思えない。何もなかったことにはできないのだ。

case②【 久々の高校のクラス会で、気づいたら…… 】

「家庭に波風を立てたくはなかった。夫と私がぎくしゃくしていたら子どもにもよくない。表面上は仲よくしていたい。その一方で、私は子どもを人質にとられて夫の言いなりに暮らさなくてはいけないのかという思いが拭えませんでした」
そんなとき、たまたま高校のクラス会があった。メグミさんは行くつもりはなかったが、どういう風の吹き回しか、夫が「たまには行ってくれば?」と言った。罪滅ぼしのような気持ちが夫にあったかどうかはわからない。
「私もくさくさしていましたから、じゃあ、行ってくるわと。夫は子どもたちの夕食も引き受けてくれたので、昼から美容院に行ってそのままクラス会へ。今まで出席したことがなかったから、久々にはしゃいでしまいました。当時、片思いしていた人も来てたし」

まるで高校生に戻ったかのように楽しい時間。二次会にも出席、そこでは片思いしていた人とじっくり話すこともできた。
「あの頃、片思いしていたのよ! なんてことまで酔った勢いで彼に言っちゃいました。彼は『ボクも好きだったよ』と。冗談だとわかっていてもうれしくてね。ああ、女でよかったなんて思ってしまいました」
すると彼は、ふたりで抜けないかと話をもちかけてくる。

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この連載について

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復讐手帖

亀山早苗

別れた男、不倫相手、夫……。男の裏切り、心変わり、嘘の塗り重ねに、行き場を失った女性たちの想いが”復讐”という形で狂気に変わっていく。独身男女の愛がこじれたとき、夫の不倫を知ってしまったとき、自分自身の不倫の末……など、実際にあった復...もっと読む

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