好き」を伝える。大人の告白、後悔しないための方法

好きな人に気持ちを伝えるには? 時には言いにくいことを話すには? 大人になればなるほど難しくなる「告白」。おせいさんこと、田辺聖子さんが、ほんとの心の伝え方の極意をお教えします。
人気の書籍『歳月がくれるもの~まいにち、ごきげんさん』よりご紹介。

心の内がパッとあらわれたとき、人は一番きれい。

ほんとのほんとの気持ちが絶対に通じます。

この頃は「おひとり様」とか「ひとりごはん」という言葉が流行ってるとか。

いっぱいそんな店つくって「いらっしゃい、いらっしゃい。おひとり様?どうぞどうぞ」なんて言ってるから「ま、これはこれで居心地いいから、いいか」って気になっちゃう。ひとりでいる方が身軽、たしかにそうかもしれません。でも、ひとりごはんより、ふたりごはんの方が美味しい。ふたりごはんが一番美味しいんじゃないですか。

 年を重ねれば、恋愛にもだんだんと臆病になる。その気持ちはわからないでもない。

けど、人間に対する好奇心まで失くしてしまってはいけません。「あのときはすごいおかしくて笑ってしまったけど、いい思い出だわ」ってことを、出会った人ともっともっと分け散らしあって楽しんでいかないと。それこそが生きてる値打ちってものですよ。たまにはケンカもするかも知れない。でもケンカをするのもおもしろいやん。

そう言えるような相手なら言うことなし。

ケンカもせんとあたりさわりのないことばかり言ってるから、誰かといてもつまらない、面白くならないんですよ。

そうかと言って「この人を恋人にしてやろう」とか「結婚してやろう」とか最初からそういう下心があると、せっかくの出会いも愉しめない。それに制約されて、本当の気持ちなんて出てきませんから。

その人の本当の気持ちが出た時が、一番きれいな言葉が出てくるんだと思うの。

その人の魅力が輝いて見える。あれこれつくろって自分ではうまいことやってるつもりでも、「そういう気持ちではええもんは出てきませんよ」、神サンも気を揉んで見てはるんじゃないかしら。

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歳月がくれるもの~まいにち、ごきげんさん~

田辺聖子

満員電車の窓ガラスに映る、自分の顔が冴えないと思ったら。 思わず背中が丸まってしまうほど、疲れていたら。 ちょっとここに寄ってきませんか。 田辺聖子さんから、今を生きる人へのメッセージ。 ...もっと読む

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