心の内がパッとあらわれたとき、人は一番きれい。
ほんとのほんとの気持ちが絶対に通じます。
この頃は「おひとり様」とか「ひとりごはん」という言葉が流行ってるとか。
いっぱいそんな店つくって「いらっしゃい、いらっしゃい。おひとり様?どうぞどうぞ」なんて言ってるから「ま、これはこれで居心地いいから、いいか」って気になっちゃう。ひとりでいる方が身軽、たしかにそうかもしれません。でも、ひとりごはんより、ふたりごはんの方が美味しい。ふたりごはんが一番美味しいんじゃないですか。
年を重ねれば、恋愛にもだんだんと臆病になる。その気持ちはわからないでもない。
けど、人間に対する好奇心まで失くしてしまってはいけません。「あのときはすごいおかしくて笑ってしまったけど、いい思い出だわ」ってことを、出会った人ともっともっと分け散らしあって楽しんでいかないと。それこそが生きてる値打ちってものですよ。たまにはケンカもするかも知れない。でもケンカをするのもおもしろいやん。
そう言えるような相手なら言うことなし。
ケンカもせんとあたりさわりのないことばかり言ってるから、誰かといてもつまらない、面白くならないんですよ。
そうかと言って「この人を恋人にしてやろう」とか「結婚してやろう」とか最初からそういう下心があると、せっかくの出会いも愉しめない。それに制約されて、本当の気持ちなんて出てきませんから。
その人の本当の気持ちが出た時が、一番きれいな言葉が出てくるんだと思うの。
その人の魅力が輝いて見える。あれこれつくろって自分ではうまいことやってるつもりでも、「そういう気持ちではええもんは出てきませんよ」、神サンも気を揉んで見てはるんじゃないかしら。
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