何もかも正面突破では身が持ちません。
時には自分を上手に逃してあげないと。
あの人にはあんなに素敵な恋人がいるのに、どうして私にはいないんだろう。私だって仕事を頑張っているのに、どうしてあの人ばかり……。
人と自分を比べて、しょげたりしていませんか。
そんなことしても余計に自分がミジメになるだけ。いいことなんて、ひとつもありません。 賢い大人の女の人は、つまらないジェラシーから自分を防衛することを覚えましょうね。
「当たって砕けろ!」というけれど、何もかも正面突破で身が持ちますか。
「ヤバ!」と思ったら、砕ける前に逃げるが勝ち。自分の得意なほう、明るい気持ちでいられる方を探して、逃げ道、抜け道、ひょいひょい行ったらいいんです。
恋愛だってそうですよ。この人、こんなこと言って、ちっとも頼りにならないわ、「ヤバ!」。そう思ったら、きびすを返して、おしまいにしてやったらよろしい。
ウジウジした暗い気持ちから自分を上手に逃がしてあげるんです。「ヤバ!」っていうのは、つまり危険を察知する野生のカンのことよ。女の人はそういう力をもともと持ってると思うの。
こんだけしか給料あらへん。それならそれでこうしようって何とかするでしょ。
それとおんなじよ。ないならないで、人生もうまいことやりくりするのが女です。
男の人はひとつ狂うとポッキリ折れてしまうことが多いけど、女の人はそのくらいではへこたれませんよ。ちぎれたら、また、うまいことくっつけて、なんぼでも続きをやれる。
人と自分を比べて、つまらないジェラシーにとらわれているときって、視野が狭くなっているから、他に道がないと思い込んでいるのね。目の前にあるものだけが自分のすべてと思うことを「未熟」というんです。
それでもまだ「私、そんな立派な会社に勤めてるわけじゃないし、とりたてて面白い仕事をまかせてもらってるわけじゃないし、別の道なんて……」と思う?
それはね、見つけ方が足りない。
おしゃれだって、自分が一番好きだなと思ってることが似合ってることよ。絶対そう。好きなものには、向こうから呼ばれる気がするでしょう。
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