MEDIA MAKERS」を読んで考える、個人のメディア化の方法論(中編)

田端信太郎「MEDIA MAKERS」(宣伝会議)を通して、個人のメディア化について考える論考の中編です。アクセス数やフォロワーという形で可視化される「蓄積」の指標は、しかし、数字だけを単純にとらえるだけでは判断することができないものです。「炎上」を避けるためには、生活者が耳を傾ける「3つの情報源」に注目する必要がありました。

前回、それで食っていこうというわけでもない一般の個人ユーザーが、ブログやソーシャルネットワークなどで情報を発信する理由、つまり自身を「メディア化」することに感じる魅力とは何だろうか、という話をしました。
当たり前の話ですが、「誰にも絶対に読んでもらいたくない」と思ってブログを書くという人はいません。人が自分のノートに日記を書かずにブログに日々の思いを綴るのは、それがどこかの誰かの目に触れて何らかの反応を引き起こす可能性を信じるからです。

しかし、実際にブログやソーシャルネットワークに思いを綴り始めると、それに他人から見て少しでも面白い内容が含まれていれば、あっという間に「いいね」が付き、リツイートされ、ブックマークされて、すごい数のアクセスがなだれ込み始めます。

これまでリアルで自分の言うことを聞いてくれる人など、数人、せいぜい十数人しかいなかったのに、突然数百人、数千人の人が見に来て、感想を言ってくれたりほめたり貶したりするようになると、突然自分がすごい「アウラ」をまとったように思えてしまうわけです。

数字の裏の「気持ち」を読み、それを集める戦略を立てる

ネット上のコンテンツは蓄積され、それがまた新たなアテンションを生み出していくので、ブログの場合はアクセス数、ツイッターの場合はフォロワーといった「蓄積」の指標が、まとったアウラの表れとして可視化されます。

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川上慎市郎

グロービス・マネジメント・スクールでマーケティングを教える川上慎市郎さんが、若手ビジネスパーソン向けに、マーケティング、メディア、そして教育について、深くやさしく解説をします。かつて有名ブログ「R30::マーケティング社会時評」を運営...もっと読む

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gateballism ふむふむ。確かにそうだ。/【第15回】 約5年前 replyretweetfavorite

hirofus 【第15回】 約5年前 replyretweetfavorite

tabbata こんなに何度も執筆テーマの下敷きにして頂けるとは著者冥利につきます。〜【第15回】 約5年前 replyretweetfavorite

R30 ちなみに今回は、お昼休みの間(12:58まで)、無料公開中です。/R30::リローデッド|【第15回】 約5年前 replyretweetfavorite