良くない大人たちが広告を作っている、という思い込み

ネットでしばしば話題になる「広告」の問題。ステルスマーケティング問題を始めとして、広告に対してネガティブな印象を持つ人は少なくありません。特に年齢層が下がるほど、陰謀論に似た警戒心を広告に抱いている人が増えているそうです。

どこの業界も広告では売れないと思っている

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

ある音楽関係の方が、「新聞では全く動かなくなりました。昔だったら出たその日はずっと電話が鳴りっぱなしだったんですけどね」って言ってたんですね。つまり、新作CDの広告が新聞に載っても、売上にはほとんど結びつかないなんようです。そうは言ってもまだ新聞の部数って雑誌とは比べ物にならないくらい大きいので、書籍だったらまだ影響あるんじゃないかなと思って、出版関係の人に聞いてみたら、「ほんとダメです。動くのは健康とかシニア世代向けの本だけです」って返事がきました。

「じゃあテレビは?」って話をそれぞれの人に聞いてみたら、「テレビも、すごく影響力がある人が心から良かったって言ってくれたら動くけど、広告だなって感じの露出の仕方だとほとんど動かないですね」という感じの、ほとんど同じ答えが返ってきました。いろんな他の業界の方に聞いてみても、もうマスメディアに商品を露出させて、それで消費者に「これ、買いたい!」って思わせるのって、かなり難しいらしいんですね。

ある食品会社の方によると、テレビの広告は「商品を思い出してもらうため」に出しているそうです。必ずしも広告でその商品が動くわけではなくて「あ、そういえばそういう商品もあったよな」って心の中にとどめてもらうくらいの効果で、それ以上の「それ、今すぐにでも買いたい」とまでは望めないそうなんです。

まあでも、そういう「広告に効果がない」ことは読者のみなさんもご存じかと思います。以前、LINE執行役員の田端信太郎さんが、「オーケー、認めよう。広告はもはや『嫌われもの』なのだ」という記事を書いて話題にもなっていましたよね。だから、広告を作っている側も色々とアイディアをだして、試行錯誤しているんだと思います。

それで最近は、インスタグラムでフォロワーが多い人たちを集めて、商品の写真をアップしてもらうっていうの、よく見かけますよね。聞いたところによると、広告代理店を始め「今やるなら、インスタですよ」っていう企画、すごく通りやすいそうです。SNSを理解している現場の若い人たちは「絶対に効果ある」とまでは信じていないのだけど、簡単に企画が通るし、何もやらないよりマシなので、ついついインスタの企画をやってしまうんだとか。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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コメント

midorikawasemi このことに気づいた広告屋がおっかけてこないわけないけどどうなるのだろうか。いい方向に行くかな? 7日前 replyretweetfavorite

kohtaroh_t 主に自分宛メモ:「動く」/「 7日前 replyretweetfavorite

mrkmfmhk そんな気がする〜、という歌詞があった気が _φ(・_・ |note(ノート) https://t.co/hpiY6jXyWM 8日前 replyretweetfavorite

mrkmfmhk そんな気がする _φ(・_・ |note(ノート) https://t.co/hpiY6jXyWM 8日前 replyretweetfavorite