週刊ダイヤモンド
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第15回】工業製品から“アート”へ 脚光を浴びる日本の手仕事
手先が器用で、細かい作業が得意といわれる日本人。古くから受け継がれてきたその優れた技巧を、日本独自の芸術として昇華させ、海外に発信する取り組みが始まっている。
焼き物、漆器、織物、彫金……。これら日本の職人技は、俗に「工芸」と総称され、日常生活で使用する器や衣類などに、職人が緻密な手作業で美術的な意匠を凝らしたものを指す。もともとは実用目的の工業製品であり、純粋な鑑賞目的の“美術品”とは違う。長い歴史を持つ工芸のことを「伝統工芸」と呼ぶが、伝統工芸を指定・管轄しているのは、実は経済産業省。工芸は“文化”ではなく、あくまでも“産業”なのである。
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この連載について
週刊ダイヤモンド
日本人は美術が大好きだ。広義のミュージアムには年間延べ3億人近くが訪れ、美術展には根気よく何時間も並ぶ。しかし、美の世界の裏側ではカネが行き来し、さまざまなプレーヤーがうごめいている。おカネの流れから作家の生活、歴史から鑑賞術まで網羅した。
著者プロフィール
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