ども、厄年真っ只中のナカソネです。公私にわたってのっぴきならない状態に陥りがちなのが厄年と言われますが、ご多分に漏れず厄年の脅威を感じてやまない今日この頃。前厄のときに見つかった尿管結石をレーザー手術で粉砕するも、本厄の今年に受けた人間ドックでまた石が見つかり……。尿管結石は発作が起きると嘔吐するほどの激痛が押し寄せます。
なので、鎮痛用の座薬は常に携帯し、大好きだったビールやレバーなどプリン体高めなものは一切NG。そんな生き地獄のような日々を過ごしていると、「そうだ、地獄に行こう」と思い立ちました。目には目を、地獄には地獄を。調べてみると宮崎県えびの市に「地獄蒸し風呂」なる日本式スチームサウナを発見。満身創痍のナカソネ、石を抱えたまま飛行機に飛び乗りました。
地獄蒸し風呂
西郷どんも逗留した由緒正しい名湯
宮崎市でレンタカーを借り、1時間半かけて「地獄蒸し風呂」を擁する白鳥温泉上湯へ。ここは、かの西郷隆盛が疲れを癒やすため3か月も逗留したと言われる由緒ある秘湯。敷地内に一歩入るだけで硫黄のにおいが立ち込めています。蒸し風呂に歩みを進めると、「一人で入るのは絶対やめて下さい」とパンチの効いた注意書きが。さすがは地獄、物騒な警告が脱衣前から冷や汗を誘発します。
物々しい注意書きに戦慄を覚えるナカソネ。
現在、サウナとは焼け石に水をかけることで蒸気を発生させるフィンランド式が一般的。しかし、そもそも日本で風呂といえば温泉の地熱を利用した蒸し風呂を指していました。つまり、沸き立つ硫黄泉で男たちを限界まで蒸しまくるこの「地獄蒸し風呂」は、日本古来から伝わる天然のサウナというわけなのです。
「地獄」と書かれた標識をたよりに遊歩道を5分ほど歩くと、源泉である温泉地獄をさらに間近で見ることができる
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。