「本」のおもしろさをまだ知らない子どもたちへ
『そして五人がいなくなる』はやみねかおる
(講談社)初出1994
本を読まない人生 VS 本を読む人生
子どもたちを「本好き」という夢の世界へ狂わせ続ける、名探偵夢水清志郎事件シリーズ。#児童文学 #名探偵 #ミステリー(でもミステリーに興味のない子にもおすすめ!) #シリーズもの #講談社青い鳥文庫 #小学生高学年から #大人が読んでもおもしろすぎる #本嫌いのお子さんにもおすすめしたい一冊
「子どもを本好きにしたい」。
そうおっしゃる親御さんがたまにいらっしゃって、私はそのたびに「はやみねかおる作品」を薦めます。絶対おもしろいですよ! って。
『名探偵夢水清志郎事件シリーズ』『都会のトム&ソーヤシリーズ』『怪盗クイーンシリーズ』……こうしてはやみねかおる先生の著作を挙げてみると、胸の奥がきゅーんとしてしまうのは私だけじゃないはず。
本が好きな友達で集まったとき、みんなが「むかし、はやみねかおるにハマった」と言っていて笑ったことがあります。はやみねかおる作品があったから本を好きになった、本を読むっておもしろいと思った……そんな子どもたちって、ものすごぉく多いんですよ。
私は子どもたちに、はやみね作品を自信を持っておすすめする。だってはやみね作品を読める子ども時代は幸せだもの!!
主に講談社の「青い鳥文庫」「YA!ENTERTAINMENT」などから発刊されたはやみね先生の著作は、本屋さんにおける「児童文学」や「ジュブナイル」の棚に並んでいます。
たとえば今回紹介する『名探偵夢水清志郎事件ノート そして五人はいなくなる』。
物語の語り手は、中学生の亜衣ちゃん。4月1日という変な習慣のある日に引っ越してきたお隣さんは、「職業・名探偵」と名乗ります。その変な隣人は、いきなりとある謎をあっさり解いてしまう! 彼の名は「夢水清志郎」。そこから亜衣ちゃんたちと夢水清志郎の赤い夢にまみれた日常が始まる、というお話です。
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